2018年 04月 25日
春のアレルギー |
P.E.Iというと、日本では「赤毛のアン」が知られますが、彼の地でも春のアレルギーで苦しむ人がいるようです。
The Guardian
The Guardian
「花粉症」とは言わず「春のアレルギー」と呼んでいるのは、メープルの花粉だけでなく、冬の間凍っていた雪の下の苔の死骸が、雪解けとともに花粉と同じように粉になって空中を漂うこともあるからだそうです。
専門家のアドヴァイスはマスクをして神経を麻痺させる薬を飲め、といった対症療法だけで、日本と似たようなものです。
この時期晴れた日に天龍川の上流を望むと、花粉で空が黄色く見えますが、私の子供の頃には花粉症などありませんでした。何が違うかというと今日では石油を原料とする化学物質で、我々の体はボロボロになっており、花粉が引き金になって様々な症状が出るのでしょう。原因は石油であるのに、花粉を悪者扱いしているうちは根本的な解決には至らないのではないでしょうか。
VOC-有機化合物の問題も似たようなものでしょう。石油から作り出される新しい化合物は年間数十万種類に上るそうで、それらの人体への影響はほとんど解明が出来ないとのことです。それらのうちのあるものは下水に流入し、汚染の元となっています。人間が作り出した化合物だけでなく、下水などで様々な化合物が人間の知らないところで化合し、どのような化合物が生まれているか、それらの人体への影響はどんなものかということの解明は、ほとんど手つかずということのようです。
L.M.Montgomeryは晩年うつ病になり、日米開戦が引き金となって「未来への漠然とした不安」から自殺したようですが、P.E.Iの「春のアレルギー」も「未来への漠然とした不安」を具現化しているような気がします。
by dehoudai
| 2018-04-25 10:50
| きせつ
|
Comments(0)