2018年 02月 14日
真実 |
左は斎藤慧君。平昌五輪でドーピング陽性とされ
メリットも動機も私にはありません。
右は冨田尚弥君
テレビ放送用のヴィデオカメラを盗んだ、ということだが、チャンプが「ほしーなー。」といえば50万円か100万円程度のヴィデオカメラくらい、メーカーから3台や5台くらいすぐに集まって、断るのもナンだし、困っちゃうなー、というのが大韓民国警察ならびに検察当局の想像力ではおよびもつかなかったのだろう。
そして中は2014年WBCチャンピオンの袴田巌さん。雄踏の人だそうだ。48年間戦い続けた、というのも世界記録だろう。早いとこ警察・検察が
悪うございました。
と頭を下げて無罪判決を出せば良いものを、元裁判官の熊本典道さんが陳述書を東京高裁に提出した。
一審で無罪の心証を持ちながら、合議の結果、やむなく死刑判決を書いた。
お姉さんが都内で会見
精神的には拘置所にいたまま。再審開始の決定が出れば、本人も変わると思う。
静岡新聞
こちらは「ん、ボクサーくずれ?そいつでいんじゃん。」とやった人達の家元。、「警察の思いついた筋書きが真実だ。」というヴィデオカメラ事件とドーピング陽性事件の実行犯・警察官・検察官のお師匠さん、正力松太郎さんだ。
1923年当時警視庁官房主事として「朝鮮人暴動の風説」を煽った。 その後「テレビの言うことが真実だ。」というわけでで日本テレビを作り、「核兵器があれば敵をやっつけられるのが真実だ。」という事で、プルトニウム欲しさに金ばかり掛かる原子力発電を始め、大方の日本人はそうした真実にすっかり飼いならされている。
従軍慰安婦問題についても、日本国は1993年の河野談話に拘束されているのだが「謝り方が足りない。」というのでは先には進まないだろう。「口先で謝るのでなく、衷心から謝れ。」というだけではダメで「公教育で日本軍が関与したことを子供に教育するのが日本国の務めだ。」という方へ行かずに、あいかわらずの堂々巡りだ。都合の悪いことには頬かむり、というのは国粋主義を貶めるだけだ。
ヴェトナム戦争で白馬師団が従軍慰安婦を引き連れ、民間人虐殺をしたことも、被害者からの突き挙げに追い詰められてでなく、韓国側から口を切ってこそ「衷心からのお詫び」になるのではなかろうか。そうしなければ恨は癒されることなく、仕返しが永遠に続く。
日韓戦となるとこうした陰湿な手口が時々見受けられ「だから韓国は嫌いだ。」という人も多かろう。しかしこれは日本だけでなく、韓国国内でも行われ、政権交代があると前任者が監獄に入れられたり、死刑判決を受けたり、自宅の裏山から身を投げたりする。
世宗大王は偉かったと人は言うが、彼の業績で一番大きなことは、どちらかと言うと騎馬民族っぽい人々と、どちらかと言うと農耕民族っぽい人々が、ともに楽居できる国を作ったことだろう。
日本では江戸城松の廊下やら場末の暗がりやらで白刃が振り回されるのだが、朝鮮半島では右派と左派の足の引っ張り合いがもっとお行儀よく、もっと陰湿に行われて来た。朝鮮戦争も米ソ中の代理戦争というより、朝鮮半島の右派と左派が外部勢力を利用したとも言える。
黄晳暎著 2001
鄭敬謨 訳
岩波書店 2004
はその辺りを描き出した小説だが
李炳注著 1968-1970
橋本智保訳
藤原書店 2017
は舞台を1937年から1967年までと、少し長く取っている。右派と左派に別れて足の引っ張り合いをしていると、最後は智異山の沢で絡み合った二体の白骨になってしまうのだろう。ヴィデオカメラにもドーピングにもそうした陰湿さが感じられる。
日本人がそうした点でオバカなのは幸せなことだ。
by dehoudai
| 2018-02-14 10:52
| にゅーす
|
Comments(0)