2017年 03月 14日
葉隠 |
葉隠というのは、草葉の陰の誰にも見えないところで、何かあるときのためにじっと耐え、何もなければ「私の出番がなくて、良かった、幸せな人生だった。」と瞑目するという、武人の心得だろう。
現代日本の自衛隊でも、ほとんどの自衛官はそうした葉隠の心を持つ武人だろう。特に現場の第一線に勤務する人々は
自衛官は平和主義です。戦争があれば最初に死にますから。
ということになる。現場で「指揮官先頭」と言われたのも、そのためだ。ところが弾の飛んでこないところから、現場に
死ね。
と命令する連中がしくじりを重ねてきたのも、近代日本の歴史だ。戦後はシビリアンコントロールということで、これに大義名分が立つようになってしまった。
アベクンは自衛隊全軍に命令するのがお好きなようだが、731号機にまたがって悦に入っているようでは心配だ。親亀がこの通りなので、お取り巻きにもろくなものがいない。
「暴戻支那膺懲」みたいなことを幼稚園児に教え込む籠池泰典氏は、敬愛する安倍首相からも、日本会議からも切り捨てられたようだが、今度はイモヅルをたどって稲田朋美防衛相が槍玉に上がっている。在特会の内紛のようだが、アベクンの支持基盤も結構オソマツだ。
昨年は陸上自衛隊のエンブレムが物議を醸したが、とても「葉隠」には見えない。アジア人初の米国陸軍参謀総長となったエリック新関は、全軍に「葉隠」を説いたそうだが、日本刀より他に「葉隠」を表すデザインはなかったのか。英国陸軍のエンブレムのパクリ、というのがオソマツで、オリンピックのエンブレム同様、どのような経緯で定められたものか、興味がある。
英国では凶悪犯罪に使われるところから、2008年4月から模造日本刀の所持・輸入・製造が禁止されたそうだが、陸上自衛隊エンブレムは本物の日本刀か、ミヤゲモノの模造品か、いずれであろう。
大方の戦争は「侵略のため」ではなく「平和のため」なんだろうが、こちらから見ると平和のためなのが、婿王から見ると侵略のため、というのが多い。その辺りを工夫して戦前の「軍隊」が「自衛隊」になったのだろうが、これとて「満蒙は日本の生命線」となって「自衛のための侵略」となった歴史もある。今では南スーダンも「日本の生命線」なので、なかなか大変だ。
by dehoudai
| 2017-03-14 09:50
| にゅーす
|
Comments(0)