2016年 06月 24日
大英帝国万歳 |
あれまあ、という感じで大英帝国大勝利であります。
帝国万歳大勝利で、提灯行列をやるのは、さぞ気持ち良いでしょうが、どこかに事実誤認があるような気がしてなりません。大英帝国の繁栄は、大英帝国国民が額に汗して手に入れたものなのでしょうか?
英国で自動車を量産しているのはトヨタ・ニッサンの2社、列車製造で各国に売り込もうとしているのは日立、であるにもかかわらず、であります。
キリスト教国は牧畜を基盤としているので、土地と家畜がいれば、人間は昼寝をしていれば豊かになれる、というのがボタンの掛け違いであったような気がしてなりません。仏道無上誓願学
一神教なので「地上に神の国を広げよう」となって植民地が出来上がります。「他宗のものは家畜みたいなものだから、生かすも殺すも私の勝手」となって奴隷制が出来上がります。
大英帝国の繁栄を築きあげたのは、昼寝をしていた人々ではなく、額に汗した奴隷達ではないでしょうか。
移民が職を奪い賃金が下がるというのは「誰が働いたか」を勘違いしているような気がします。昼寝をしていたイングランド・スコットランド・ウェールズの紳士たちは、あっという間にインド・香港その他の働き者に仕事を奪われ、今やロールスロイスもインド系だそうです。
フランス・ドイツはもっとひどいから、英仏海峡を封鎖すれば英国は安泰だ。というのも、どうもいただけません。
大米帝国でも帝国軍兵士達が「世界のおまわりさんはイヤダ。」とダダをこねており「これからは大米帝国ではなく、小米帝国だ。」というトランプ君が受けています。 イスラム教徒はスターワーズの帝国軍兵士にはなれない、というのがトランプ君の説のようですが、黒人とかアジア人はどうなんでしょうねえ?
バーロー、飲まなきゃやれねーヨ。
という向きもあるようで。
大韓帝國ではその昔の従軍慰安婦は性奴隷だ、と声を上げる人たちがいますが、これも奴隷制度で栄えた国々では、別の受け取り方をされるでしょう。あれは軍命令があったかなかったかでなく、併合の目的が住民福祉のためだったか、富の宗主国への移転が目的だったか、というのが命題でしょう。
大日本帝国軍では、昔から危ないことをやるときには「軍命令」なぞ出しません。その代わり「あうんの呼吸」とか「軍の総意」なんぞで動いていました。大杉栄の虐殺も、朝鮮軍独断越境も、錦秋爆撃も「現地の暴走」というのが日本の近代史です。
日本でも大日本帝國万歳、という方々が嘘をついたりインチキをしたりで、天下を取ろうとしています。有権者の22.5%が過半数という、すでに民主主義を通り越して、ワイマール共和国の断末魔みたいな雰囲気です。
野蛮国で結構。
といったのは岡倉天心先生ですが、
ほっといてくれればよかったのに、日米和親条約がボタンの掛け違いの始まり。
と言ったのは東京裁判の折の石原莞爾将軍です。
それにしても憲法に沿って日米地位協定を抜本的に改正し、独立国になるというのなら、話が通りますが、シンゾー君の「米国の植民地土民軍の首領が心地よい。」というのは、みっともないと思います。
植民地は面倒なので、ハーグ不戦条約の理想を憲法に掲げた独立国ということにして、地位協定で植民地にしておく、というのは米西戦争後のプエルトリコなどカリブ諸国の処分であって、日本国憲法もその辺りが雛形、というのは憲法学者Hくんの説。
大英帝国万歳
by dehoudai
| 2016-06-24 20:09
| にゅーす
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