2016年 05月 20日
黒眼鏡 |
蔡英文氏の総統就任式の実況ビデオが面白かったので、就任演説の前まで、2時間弱を見てしまった。
林生祥君がアコギで「樹種」という歌、巴奈君が「黄昏的故郷」をやっていた。北京から「大陸反攻の歌だろう。」と言われたら「これは「赤い夕日の故郷」って三橋美智也の歌だよ。」と言い逃れるのだろう。
ところでこのオヤジ、どうも怪しい。 遠くの舞台を見るのに黒眼鏡はなかろうと思うのだ。周りの人がみな声援を送っているのに、しっかり口を閉じて声を録られないように気をつけているのも怪しい。顔がどうも某氏に似ている。テレビクルーも流しているように見えて、ちゃんと知っているようななめ方である。
先年「まーちゃん元気ィ?」とやっていた、お父上が橋幸夫の友達という、某氏ではないかと思うのだが。
私が総統府を見た時には広場いっぱいに軍用車両が並んでいた。衛兵は直立不動でピクリとも動かない。当時珍しかった携帯電話で話し続けながら、鋭い目つきでガンを飛ばすいかにも私服憲兵みたいなのがいて、物々しい雰囲気だった。
それから20年、台湾はいかにも21世紀らしい多文化共生社会を作り上げてきたが、日本は「大日本精神」病の時代へ逆戻りしているようだ。国民の幸福度が日本51位に対して台湾15位というのも、ありそうな話だ。
紫色大稻埕では江逸安君が大旦那さまのお供で、京都で商談に同席している。なかなか如才がなく、お父上は「こやつ絵描きになりたいというが、商人の血はちゃんと受け継いでいるな。」と満足げだ。そう思ったら酒が回って寝てしまったぞ。
石銘新劇団は「てめえらのやっているのはアナーキスト演劇だっ。即時解散っ。」といじめられている。
苦難を乗り越えて21世紀に進む国と、予算の膨張から増税では間に合わず、財政破綻から戦争しかないと80年前に逆戻りする国を比べれば、どちらが幸せかよくわかる。
by dehoudai
| 2016-05-20 20:48
| にゅーす
|
Comments(0)