2016年 02月 03日
Enjoy Japan |
どこから来たのか聞いてみたら、若者は恥ずかしそうにピューッと身を引いて、兄貴株のアラフォーオアヤジ。英語がキレイなのは香港仕込みかもしれん。
ちゃんすーから。
というので、探すと江蘇省なのだね。旧正月で南京あたりの大学のゼミ旅行みたいな雰囲気だった。比較文化研究でパリ・ローマ7日間だと30万だが、日本だと10万なので、まあ行ってみようか、みたいな感じ。
Enjoy Japan.
建築史を教えている各種学校で、パリ・ローマ7日間40万だったのが、テロ事件で中止になり、台湾7日間なら15万だぞ、と言ったら希望者がいなかったそうだ。すでに植民地のタタリで、崩壊しつつあるヨーロッパを見物するのも良いが、台湾ならもっと踏み込んだ比較文化体験ができるのに、残念なことである。若者が内向きになっているのだろうか。まあ江蘇省の読み方も知らんようではオヤジも偉そうなことは言えない。
台湾では小英が「艦隊コレクション」の「霧島」そっくりだ、と言って若者が騒いでいるそうだ。
日本のオヤジは戦争アレルギーで「軍艦霧島」と聞くと「軍艦陸奥爆沈事件」くらいしか思いつかない。ついでに原発の「ダッシュ村」に続いて「ダッシュ島」も無人島になってしまったのは、帝国陸軍の毒ガスによるものだそうだが、誰もそれに言及しないのは情けない。
まあ日本では民放テレビ局各社も補助金で食いつないで、総務省・警察庁の言いなりだからだが、台湾では李登輝が新聞・テレビも「民主化」ということで野党党も新聞・テレビを持つことになったのが大きいだろう。徴兵制のある国では軍備アレルギーも無く、独立国というイメージなのだろうか。
日本人は軍備アレルギーの割には、軍備オタクのアベクン共々、米国の経済的・文化的・政治的・憲法学的植民地という方には、さっぱり頭が回らないのは国家統治機構による70年間の刷り込みだろう。
台湾では蒋介石の時代の「監獄島」が国民学習施設となっている。
過去をすべて明らかにすれば、そこから「赦し」と「癒し」が始まり、「阿春仔伊阿媽」のような名曲が生まれるのだが、臭いものに蓋をしたままでは「最終的かつ不可逆的な解決」は永遠に訪れない。臭いものの蓋を外さなければ、軍備国防も無なかろう。そうしたところが今の台湾の日本よりも明るいところだ。
by dehoudai
| 2016-02-03 12:47
| きせつ
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