2015年 10月 12日
良いニュースなんだが |
2013年6月に華々しく登場した世界最大の日立造船製トンネルボーリングマシン”Bertha”は、半年ほどで歯が欠けて止まってしまった。「古い鋳鉄管を噛んだ。」などと言っても始まらず、このほど無事修理が終わり、来月より工事再開だそうな。
インフラ輸出と称して、国内企業への還流を目的に、借款でカネを出し、国民の血税を知らん間に途上国へバラマキ、あとは野となれ、という習い性の身についた「国策企業」ではある。しかし相手が米国だとチト勝手が違う。ワシントン州交通局は工事再開にあたって、先ず工事を受注した企業体を提訴したそうだ。それも
審理は工事完了後を考えており、賠償請求のための必要な措置。
というから「東南アジア某国」のようなわけには行かなさそうだ。
それでも良いニュース
Hitachi to move global rail headquarters from Tokyo to London
としている。
英米の金融資本は
日本はちょうど製造業が食べごろなんじゃ、
と上から目線だろうが、彼らが頭で考えるのに対し、日本人は指先で考えるのだ。
プレモダン⇨モダン⇨ポストモダン
という流れの中で、これからますます指先で考える能力が、地球を救うことになるのではなかろうか。彼らにとって働くことは「神の与えた試練」であり、死んで天国に行くことがゴホウビなのだが、日本人にとっては働くこと自体が「自分が神になる」という、自己実現の手段なのだ。経営陣は国策ぐらいしか頭になかろうが、技術陣は「頭で考える国」で「指先で考える幸せ」を伝授することだろう。
1984年は1984年にならない
という華々しいCMでマッキントッシュが発表されてから30年。パーソナルコンピュータの「ワクワクドキドキ」を頭で考える時代は過去のものだ。アップル社が日本にデザインセンターを開設というのも、頭で考える時代ではなく、指先で考える時代になったのだろう。
by dehoudai
| 2015-10-12 07:56
| にゅーす
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