2014年 07月 27日
アンの娘リラ |
モンゴメリ
村岡花子
新潮文庫 昭和34年
50年前、体外への精子の取出しに成功した頃、何を読みふけっていたかというと、村岡花子さんの「赤毛のアン」シリーズだった。歳の離れた姉達と一緒に暮らしたことが無く、一人っ子の様なものであったから、この読書が「女を知る教科書」の様なものであった。
ふと手に取って読み返してみると、その中でも本作は「銃後文学」なのですね。その点「風立ちぬ」と共通するものがある。
翻訳文学は原作者と翻訳者の共作であるので、最近の訳ではダメで、村岡花子先生の訳でないと収まりが悪い。
パラパラとやってみて、原文に触れてみたくなった。
Rilla of Ingleside
L. M. Montgomery 1921
iTunes Store 50えん
50えんというのがブックオフ風だ。
93年前のカナダから、現代日本を眺めると「媚」に満ちている。この国では「健気」と言うのが「ばっかじゃね。」という嘲笑の対象ででもあるかの様だ。テレビに出て来るのも芸を売り物にするのでなく、媚を売り物にするものばかりだ。「従軍慰安婦は金で身体を売ったんデショ。」という人々は、自分が身体だけでなく心まで金に替えてしまったことに気付かないのだろう。
芸の無い芸人はそれでもまだ罪が軽いが「政治家」と称する連中が同じ様に「媚」を売るだけなのだ。これでは財政赤字に歯止めのかからないのも仕方が無い。
自分の肉体は自分のものでなく国家のもの、と言う国民皆兵のイデオロギーと深い所で結びついているのだろう。
受験塾全盛に見る様に、教育にも同じ様に「媚」が蔓延している。
キリスト教国では、かっては信仰によるタガがはまっていたものが、教皇が子供にまたがる坊主の不始末を泣いて詫びる始末で、社会崩壊は日本だけではない。
NHKテレビで村岡花子さんのドラマをやっているそうだ。知らんかった。
おや、L.M.モンゴメリの新刊が出ているぞ。新刊なので50円というわけには行かないのだ。
The Blythes are Quoted (Kindle Edition) by L. M. Montgomery
Pintail (October 27, 2009)
Kindle Edition $9.03
140802
新聞にこんな記事が
「第一次世界大戦:不発弾1億発、処理に700年…フランス」
by dehoudai
| 2014-07-27 21:45
| ほん
|
Comments(0)