2014年 03月 20日
出雲大社 |
小生が行って来たのは出雲大社広島分院でした。
出雲大社は明治維新の折、国家に接収され、官幣大社となってしまいましたが、千家尊福国造(神主)が大社教という信徒団体を作って、国家支配に抵抗したのでありました。
「靖国神社」には「出雲大社つぶし」みたいな側面もある様思えます。出雲大社は顕幽一如であり、敵味方の隔てなく死者を祀ります。もともと生皮を剥かれて殺された非征服民族の神社、という意味合いがあるのでしょう。
死んだものを「敵」「味方」に分け、さらに「軍人」「民間人」に分けて、味方軍人だけを「神」として祀る靖国神社は、「国家の命令で殺されたものが、国家に祟るのを封じ込める」ためのもの、としか思えません。道真の祟りを防ぐ天満宮、平将門の祟りを封じ込める神田明神と同じ仕掛けです。
もともと萩指月城下の召魂社であった由、大日本帝国成立前のテロリストも祀られており、深く考えれば国家とは何の関係もありません。
戦前の統帥権干犯問題、つまり帷幄上奏権なるものも、ドイツ憲法に倣ったというより、毛利家の仕来りであったと考えた方が分かりやすいのであります。
今だに内閣法制局だの省庁事務次官会議だのといった、民主主義とは縁もゆかりも無い仕来りが、この国の統治機構の骨の様に残っているのも、如何なものでしょう。どうも「国家」と「家」の区別がつかないものが、この国を仕切っているようです。
御息女仙台在住と記憶しますが、福島県新地町には英国国教会による、農村伝道の聖地の様な所があります。残念ながら磯山聖ヨハネ教会は地震の被害が大きく、取り壊しと決まったようです。
昭和11年竣工というので、国家神道への抵抗拠点という意味もあったのではないかと思います。自由民権運動の残香を感じます。
昭和30年代には150人くらいの信徒が居たそうですが、現在高齢者が15人ぐらい。 部落の墓地が津波で流失し、東光寺という曹洞宗のお寺の門前というか山門外に、海中から救い出した「ヨハネの墓」「ダビデの墓」が仏徒のお墓と一緒に安置してあります。
by dehoudai
| 2014-03-20 12:48
| きせつ
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