2013年 03月 05日
定石 |
暇つぶしなのに時間を競うのは、現代人の病気なのだろうか。東京の地下鉄で「30代までは全員ケータイ操作、40代以降は全員寝ている。」なんつー話を目にすると、何となく時間を競うことで暇つぶしなんだろうかと、心配になる。
メトロポリス
フリッツ・ラング
1926/ワイマール共和国作品
という映画を思い出してしまう。
"Clondike"に時間表示があるのは、西部劇の2丁拳銃早撃ちと同じく、米国人の国民性だろうか?こちらは行き着くところサイコロバクチと同じなのだが、古来それを「神の意志」みたいに受け取る向きあったのだろう。そのあたり西洋三教というのはどうも迷信臭い。
こちらはオセロ、iPhoneだと"Morocco"となっているが、同じものだ。こちらには時間の表示が無い。「暇つぶし」に適切な機能だ。
オセロをやっていると、そのうち「定石」に気が付く。設定を「先手」にしておけば、6手で必ず2隅が取れるのだ。暇つぶしを続ければ4隅を取ることも出来るのだろう。大方定石の解説本もあるのだろうが、自分で定石を見つけるのは暇つぶしとしては面白い。そのうち"Morocco"が実はそれまでの対戦を全て記憶していて、より可能性の高い手を打っているだけなのが、分かって来る。
これは「コンピュータなんて、そんなもんさ。」というとこを子供に教えるゲームなのだ。
テレビのクイズ番組が概ね「知識」を競うものであることでも分かる通り、日本人は「考える」ことより「覚える」方が得意な様だ。福島第一の事故以来、我国で「専門家」と呼ばれる連中が、実は教科書を良く読んで「定石」を丸暗記していただけなのがばれてしまった。自然には前代未聞、という事態もあり得るわけで、それで危険に陥る様なことは止めた方が良い。
日本式の「専門家」なら、マニュアルが一冊あればそれで済んでしまうのに、テレビで素人を騙したり、官に取り入って高給を食んだり、ろくなことはしない。
by dehoudai
| 2013-03-05 18:14
| まっく
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