2011年 09月 25日
新地港 |
しかし港で漁師が待っているのは「諏訪丸へ話はあったか?」だ。小名浜港の近海鰹巻網漁船諏訪丸、つまり県漁連会長への東京電力の風評被害補償の話がまとまらなければ、出港は出来ない。諏訪丸は先日宮城県の船とともに、東方海上で試験操業を行ったそうだ。同じ時に同じ海域で獲った鰹が、宮城県塩釜港では300円だったのに対し、小名浜港では100円だったと言う。単純計算では2/3が風評被害なのだが、東電は補償に応じるつもりはあるのだろうか。
風評被害の収束は放射能汚染の収束が元になるのだろうが、これもはっきりした見通しが立たなければ、網を買うことも出来ない。漁民は漁業で生計を立てることを熱望して居るが、これではいつまでたっても生殺しだ。その間すでに半年が過ぎ、秋が深まって行く。
このまま3年5年と補償も無く、風評も収まらなければ、浜から若者の姿は消えてしまうだろう。そうすれば福島の漁業は終わりだ。
by dehoudai
| 2011-09-25 16:30
| きせつ
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