2011年 04月 25日
地元限定 |
「会津曙」というと差し障りが有ろうが、それ程量が無ければ、税務当局も一々目くじらを立てる訳にもいかないのではなかろうか。天竜の「美林」も怪しい。年間五十石限定なのだそうで、あまり硬いことを言わんで、という味がする。
もっと怪しいのは横須賀城下の「葵天下」だ。蔵元は富士宮の「高砂」の暖簾分けらしいが、今川攻めの最前線だった御城下で、油の様なとろりとした酒を醸している。瓶には「アルコール分16-18度」とか書いてあったと思うが、どうしたって20度以上有りそうなのだ。4月の三熊野神社例大祭には飲みきってしまうそうだ。各々方横須賀の祭りに呼ばれたら、夢々油断は禁物ですぞ。
横須賀城下には八百甚という、かっての横須賀藩の公式晩餐会場みたいな構えの家が有るが、祭りには2階大広間の床前には、御囃子衆が陣取るのだそうだ。
遠州横須賀は浜岡町の西側に接している。天竜も天竜杉の江戸送りが、関東大震災の復興を最後に寂しくなってからは、電源立地で食いつないで来た。遠州横須賀も戊辰の後には難民と化した旗本が流れ着いて、「汐汲み」などしていた様だが、今では「浜岡原発の近くね。」などといわれる始末だ。
どうも電源立地というのが、こうした地域の弱みに付け込み形で行われる様だと思うのはひがみだろうか。送電コストを考えれば原発なぞ有明に作れば良いのだ。されば心置きなく地域限定酒に酔うことが出来る。
「てやんでい、べらぼーめ、シーボルトだかシーベルトだか知らねえが、俺が相手になってやろうから、連れてきやあがれ。」
報道でも同じ様に「地域のできごと」で当局の目を逃れている記事がある様だ。今、面白いのはあれとこれだ。
by dehoudai
| 2011-04-25 17:50
| たべもの
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