2011年 02月 21日
自由の帝王? |
どうも2011年という年は1960年代末と似た、どこかで歴史の歯車が小さくカタリと音を立てる年になりそうな気がする。リーマンショック以降、米国の大人が「大米帝国の終焉に気付きながら、気付かない振りをしてる」時代ではなかろうか。実体経済では中国に水を開けられつつあるも「高度金融技術」や「国際為替制度」でかろうじて経済大国の面目を保ちつつ、北京政府が為替管理の手を緩めないのにいらついているのが、米国経済の実態だろう。
リビアではカダフィ大佐の子息が「内戦だ。」と叫んでいる様だが、王政の抑圧から人民を解放する旗頭だった革命家も、40年で帝王になってしまうのだろう。
インターネットを通じて、世界中に波動を送ったアサンジ君も、袂を分かったかっての相棒によれば、"Emperor of Freedom"になりたいんだそうだが、これって据わりの良い言葉なのだろうか。「自由の帝王」というと、どうもおかしな感じが。「帝王」は臣民が居ないと成り立たない訳で、「自らに由る」のでは無い。
かっては"Rest of Us"と言っていたアップルも、音楽・出版流通を征服したかと思うと、2011年のケータイ用液晶パネルの、世界生産の60%を予約してしまったという「高度金融技術」で、ただ面白がっていた創業者達とは関係なく帝国化のスピードを早めている。
「三代世襲は社会主義理念とは合わないと、私は以前も指摘した。父もそう言って反対していた。なぜ世襲になったかは分からない。」なんつー東京新聞の金正男氏へのインタビューも面白い。
by dehoudai
| 2011-02-21 15:30
| にゅーす
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