2011年 02月 10日
Nokia |
もっと悲惨なのはCanonだ。現在Pro9000というプリンタとLiDE210というフラットベッドスキャナを使っている。スキャナはしばらく前に「MacOS10.6には対応しません。」ということで、買い替えざるを得なかったものだ。よれた原稿に上から重しを載せて撮り続けていて、かなりガタが来ていたこともあるにはあった。
プリンタはもっとアホらしいのだが、それまで使っていたものの調子が悪くなり、ヘッドアッセンブリを交換すれば良いと気付いた。マニュアルには交換の仕方が書いてあるので、注文しようとすると既に生産していないという。それ以外に不都合は無いのだから、完動品と言って良いだろう。それがヘッドが壊れたために、新品とお買い替えである。
そして今年の始め、盆暮れの賀状もくれたことが無いCanonから、「インク経歴のご案内」とか何とか言う、メールが入っていた。インクはサードパーティーの詰め替えインクを使っているので、Canonからのご案内は不要と思い、読まずに捨てた。
2月に入ってインクが切れたので、補充したが、動かない。あれこれ調べてみるとなんのことは無い、2005年以降製造のCanon製プリンタには、インク補充記録がメモリされていて、他社製の補充インクは使えない、というのだ。思わず苦笑。純正インクを買って来たが、これで今後Canon製品は使わないという、踏ん切りがついた。
先ずあきれたのはスキャナの操作パネル。Canonにとって"Fool Ploof"とは「誰にとっても使いやすい」ということでは無く、顧客に「オマエはバカなんだから、オレの言う通りにしろ。」ということらしい。それがソフト開発者の想像力の無さと、下品な画面で、なんでこんな馬鹿者の言うことを私が聴かなければならないか、嘆く必要がある。
「インク経歴」に至っては「我が社の製品を買ったということは、バカの証明みたいなもんだから、言われた通りに純正インクをを使って、金を出せ。」と強盗まがいだ。ハードウェアはなかなか良いのだが、ソフト開発者はこんなところにエネルギーをつぎ込まされて、可哀想である。眼前の純正インクの売り上げに目がくらんで、10年単位で逃げ出す顧客に目が行かない馬鹿どもがでかい顔をしている会社なのだろう。
ハード・ソフト開発の職人衆は良い仕事をしていても、「管理職」「総合職」なる、大学入試で暗記力が異様に発達した馬鹿どもが、Canonなる組織を仕切っていることが見て取れる。文明開化以来、「手で考える」者達がこの国を支えて来たが、「頭で考える」様な振りをして実は考えていない、という者達がこの国をしゃぶって、亡国の淵に追いやることが繰り返されようとしている。
「オレの言う通りにしろ。」ということで無理なことを他人に押し付け、出来ないのは精神力が足りない所為だと、気合入れで無理を押し付けるのは、先年の福知山線脱線事故にも共通する。「オレの言う通りにしろ。」と他人を奴隷扱いして、逆らう者には適当な罪名を付けて死に至らしめる、というのは戦前の憲兵隊で流行っていたことではなかったか。国ごと破滅の道を進んでいる点では、Nokiaより深刻だ。
Appleのユニボディは、アルミの削り出しなんてことは些末なことで、「コンピュータは充分成熟して、新たな筐体デザインに金を出すヤツは居ないのだから、20年やそこらは長持ちするデザインが良い。」というのが本旨だろう。まだしばらくは1980s同様「マックvsマックライク」が続きそうだ。
by dehoudai
| 2011-02-10 10:32
| まっく
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