2009年 08月 13日
離れ部屋 |
何とか読了。韓国の産業近代化の病身ぶり、そして何も変わっていないことが悲しい。本書に描かれた1980年頃と、現在の韓国の片隅からの新聞記事は、何も変わっちゃいない。「双龍車占拠篭城」事件は「容共左派の煽動」だというが、中国共産党の指導下にある「上海汽車」にすがった経営陣は「容共」じゃねーのか。改革開放の「共産国資本」もサジを投げたのが事の起こり、というのが滑稽だ。
日本と同じなのが「学んで問わず」という韓国のおばか受験システム。日本の受験塾全盛も暗い未来を暗示するが、韓国でも学歴社会そのものを問わず、受験塾の法規制を強める、というおばかぶりが悲しい。韓国人の英語も「使う英語」ではなく「学ぶ英語」なので、さっぱり通じないというのも、日本とそっくり。大学卒が国を食いつぶし、専門学校卒が国を支える、と言うのもそっくり。
アウトレット ストリートになってしまった現在の九老からは、韓国の「奇跡の経済成長」を支えたのが、「女工哀史」だったことを偲ばせるものは無いかもしれない。そこで「1986年11月現在」の都市計画図を見てみよう。「第一工団」「九老第2輸出工團」「九老第3輸出工團」という字が見え、本書の舞台となる加里峰洞駅も見える。
都市計画図は当時の韓国の新聞、書籍などと違い、漢字表記が中心だ。都市計画区域の色塗りの色まで、我が国のものと同じであり、「克日」を標榜する全斗煥大統領を支えた官僚群が、どのような人達であったかをうかがわせて面白い。「第一工団」の「団」は当時の日本字であり、「九老第2輸出工團」の「團」は、1980年5月に光州で猛威を振るった全斗煥さんの古巣、「第一空輸特戦團」の「團」だ。
日本と同じなのが「学んで問わず」という韓国のおばか受験システム。日本の受験塾全盛も暗い未来を暗示するが、韓国でも学歴社会そのものを問わず、受験塾の法規制を強める、というおばかぶりが悲しい。韓国人の英語も「使う英語」ではなく「学ぶ英語」なので、さっぱり通じないというのも、日本とそっくり。大学卒が国を食いつぶし、専門学校卒が国を支える、と言うのもそっくり。
アウトレット ストリートになってしまった現在の九老からは、韓国の「奇跡の経済成長」を支えたのが、「女工哀史」だったことを偲ばせるものは無いかもしれない。そこで「1986年11月現在」の都市計画図を見てみよう。「第一工団」「九老第2輸出工團」「九老第3輸出工團」という字が見え、本書の舞台となる加里峰洞駅も見える。
都市計画図は当時の韓国の新聞、書籍などと違い、漢字表記が中心だ。都市計画区域の色塗りの色まで、我が国のものと同じであり、「克日」を標榜する全斗煥大統領を支えた官僚群が、どのような人達であったかをうかがわせて面白い。「第一工団」の「団」は当時の日本字であり、「九老第2輸出工團」の「團」は、1980年5月に光州で猛威を振るった全斗煥さんの古巣、「第一空輸特戦團」の「團」だ。
by dehoudai
| 2009-08-13 00:18
| ほん
|
Comments(1)
Commented
by
hangyoreh
at 2009-08-13 12:11
x
>「上海汽車」にすがった経営陣は「容共」じゃねーのか。
うーん、この視点には気づきませんでした。感服!座布団3枚!です。
うーん、この視点には気づきませんでした。感服!座布団3枚!です。
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