2008年 10月 10日
餃子とマンション |
建物も食品も
「安全を証明しなさい」なのか
「危険を証明しなさい」なのか
が分かれ目になるのですね。
食品の安全では、これまで安全だと思われていたものが事故を起こすと、「安全ではなかった」ことが発覚します。農薬などはともかく、食品添加物などが安全かと言うと、これがよく解らないのです。
・新たに造り出される合成化学物質が世界中で年間20万種類。
・二昔前の%、一昔前のppmレヴェルではともかく、
現在食品添加物などに使われるppbレヴェルの添加物は、工業的測定法も確立していない。
と言うのがその理由です。
建物でも同じ様なことが起こります。我が国最初の超高層ビルである1968年完成の霞ヶ関ビルは、「当時の技術」で地下40mの地層を支持地盤として設計されています。しかしその後技術の進歩で地下60mに軟弱地盤があり、現在の技術では設計の前提が崩れてしまっているそうなのです。
最近の高層マンションでは10階建ての構造体が数十センチの隙間で並ぶ、という設計もされる様です。これが地震の時にぶつかりあうと危険ではないのか、といえば、
「建築基準法で、そこまでは安全の確認が求められていないので,合法であり、合法的建物であるので、すなわち安全である。」
という訳で、まあ、どうなるかは地震が来てみなければ解らない、というのが真相でしょう。
昔の母親は「きれいな色をしたお菓子は毒が入っているから食べてはイケマセン。」と自己防衛をしていたのですが、まちなみをどう自衛するか、はこれからの課題です。
by dehoudai
| 2008-10-10 16:35
| まちづくり
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