2008年 08月 18日
鷲津駅前 |
しばらく前に鷲津駅前が区画整理できれいになった。きれいになってタダの駅前となり「鷲津駅前」もきれいさっぱり無くなってしまった。
40年前にはりゅうけんしょう君というのがいて、ちょうど今のダルピッシュ君みたいに「俺は負けんぞ」というまなざしをしていたのが、鷲津駅前のパチンコ屋の息子、ということであった。
「鷲津駅前」というと文明開化以来の駅前の伝統が濃厚な場所であった。新居から舞阪へ渡す五十三次が、徳川家康による参勤交代と称して、各国の大名に金を使わせる、公共事業としての大名行列の道であったのに対し、それ以前からの町人の東海道は新所・鷲津から宇布身辺りへ渡る、というものだったと思う。町人による文明開化はこれらの土地で燃え上がったのだ。そうした点で豊田佐吉も鷲津の人なのだ。
そうした時代からの街道筋の雰囲気を持った「鷲津駅前」は消えて、自転車が辺りを埋めている。
by dehoudai
| 2008-08-18 11:29
| はまなこ
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