2017年 10月 14日
四郎さん |
純情青春夢には前編らしきものがある。デビューアルバムの2曲目がそれだ。
街へ出て一佰萬元貯めたらお前を呼ぶからな。
あなたがいれば、それでいいの。
という長い抱擁というのがMVだ。新寶島康樂隊,由陳昇與黃連煜在1992年,在台灣組成的二人歌唱團體という頃、二人が20代の人生を振り返ったような曲だ。
クワタ君は病気で死にそこなったので「葡萄」はなかなかの仕上がりになっている。陳昇君もいずれそこへ行くぞ。
前編があるなら後編もあるだろうと探すと、舊愛七條通ではなかろうか。いつもの店の、いつものカウンターに座っていると、いつもの通り女が隣に座って、いつものように
同じもの。
というのだが、いきなり
もう死んじゃいたい。
と泣き崩れる。女が何を言おうと男は一言も返さないで、ただ耐えている。これは陳昇君の個人アルバムなのだが、純情青春夢が30代なら、これは40代の人生を振り返ったような曲だ。七條通りには鰻の浜松屋もあるので、たまには女に鰻を食わせるのも良かろう。
愛する女を苦界から救うために、今度は自分が苦界に身を投ずる、という純情青春夢のアニメを見ていたら、 四郎さんを思い出した。私は四郎さんに鶏の裂き方を教わったことがある。お兄ちゃんは東大卒の世界的記録映画作家なのだが、四郎さんは渡世人に追われていて、死ぬまで放浪の旅を続けなければならないと言っていた。
新幹線のとんかつな、ありゃ緑色になった肉にカラーフレッシュって硝石な、それを振り掛けるときれいなピンク色になるのさ。それで揚げちまえばもう解らないって。
とまあ、何でも玄人、という感じの人だったが、お元気でおられるのだろうか。
by dehoudai
| 2017-10-14 11:02
| むーびー
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