2017年 07月 19日
国頭珈琲 |
国頭村でコーヒーを作っている人がいるそうだ。
という記事を読んで頭に浮かんだのは「空中緋櫻」の一場面。埔里普通学校高等科の花岡次郎君が初子達と「やっぱりコーヒーだよね。」とやっている。大正の終わりごろ、台湾の田舎にも「モダンの香り」が漂って来た。
「人生劇場」では「カッフェー」というと板張りの床にテエブルが据わっていて、和服にエプロンをした女給にウヰスキーなんぞ注文するところとなっている。
サイゴンのコーヒーはドロドロと濃いのに、たっぷり砂糖を入れて飲むのが馴染めなかったが、世界第二の生産国だそうな。フレンチな建物でこれが出てくると、いかにも南国、という感じがする。
国頭のコーヒー園はミカン畑だったそうだ。そのうち静岡県でもミカン畑を潰してコーヒーをやってみる人が出てくるかもしれない。静岡市などにはコーヒーの焙煎に凝る人がいる。
茶問屋のドラ息子が家業を継ぐのが嫌で、コーヒーに手を出してみるが、10年もすると子供の頃から身に染みた焙煎技術の上に立っているのに気づく、という筋書きだろう。
台湾でも昭和の初めからコーヒー栽培が始まり、最近になって「地珈琲」で売り出しているようだ。コンビニで見るのは日本と同じ缶、そして最近増えているのが日式緑茶のようだ。香りを楽しむのはともかく、先ず水分補給というところだろう。冬はどうなっているのか。
170804
by dehoudai
| 2017-07-19 09:10
| にゅーす
|
Comments(0)