2017年 07月 18日
聖夜 |
ガンジス河の真砂よりあまたおわするほとけたち
という歌詞が
聖夜
九條武子作詩
中山晋平作曲
ガンジス河の真砂に達するには、ビルマを通るのが古来の道でしょう。かの地にはMa Ba Thaという仏教系極右集団があるということで、Ma Ba ThaのU Wirathu老師は
民主政府は退陣した方がよろしいのでは、
とおっしゃっています。ビルマは北西海岸にはヒンドゥー教徒のロヒンギャ族が住み着き、国母アウンサンスーチーさんはキリスト教徒との間に子供を設けと、宗教の坩堝なのでございますね。老師から見ると
民主主義などバテレンの妖術
と映るのでしょうか。九條武子さんが聖夜を作詞したのが昭和2年とのことで、その頃の日本における仏教徒にとっては、ビルマは仏教の聖地に至る道、という意識があったのかもしれません。これがのちに戦略的には無意味な大風呂敷、戦術的には勝ち目のない無謀な作戦であるインパール作戦の後押しをしていたことも考えられます。
伊豆稲取駅前のお寺にあるミャンマーの仏像もインパール作戦戦没将兵に回向というのが始まりのようです。
UWirathu老師にすれば、民主主義との戦いはバテレンの妖術に対する仏教徒の聖戦なのかもしれません。台湾の商人にすれば大東亜共栄圏は通商問題でしょうが、ビルマの仏教徒にとっては宗教が大東亜共栄圏みたいなところが見受けられます。
ビルマでは大学など近代的な教育制度も英語を前提したバテレンの妖術みたいなところがあって、平民は寺を「寺子屋」に使っているようです。
by dehoudai
| 2017-07-18 06:58
| にゅーす
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