2017年 06月 30日
もちがつおあります |
地頭方福一丸他鰹4.5トン(今朝釣り)とあるので、街を一周してきた。閏月があったので、暦が遅れてやっと夕鰹の到来だ。
舞阪港には世間の船が二杯来ているようだが、浜値を考えればこのぐらいが限界だろう。 Zazaに行けば7時前には御前崎の鰹が半額にならんか、と思ったが、夕鰹なので魚屋の親爺は強硬だ。見ると中高年の紳士が念入りに眺めてからカゴに入れている。浜松の紳士は夕鰹に弱いのだ。 夕鰹に魚政の塩辛を乗せて食うと、言うとこは無い。カレーは第二はやぶさ丸方面のカレーである。夕鰹は明るいうちに食うのが本格だ。ビールをオンザロックスにすれば南国気分満点である。
舞阪港には世間の船が二杯来ているようだが、浜値を考えればこのぐらいが限界だろう。
背皮にちょっと身をサービスすると猫殿様も
おっ、夕鰹だな。
とおっしゃる。
しかし街にはこれだけフランス料理でござるのスペイン料理でござるのといった看板があるのに、この時期に
鰹のビスケー湾風
であるとか
鰹のガリシア風
といったメニューを見かけないのは、ちょいと工夫が足りないのではなかろうか。彼の地も結構な鰹の消費地であるようだ。以前H君という憲法学者がマドリッドに教授留学していたことがあるので、
鰹は食うのか?
と聞いたら、
トマト煮だな。結構うまい。
とのことだった。少しは食い物に興味があるやつなら根掘り葉掘りするところだが、食い物が美味いの不味いのと言っては比較憲法学の研究に支障があるらしく、どんなハーブか、ニンニクは入れるのか、どう切るのか聞いても、
だからトマト煮だよ。
と取りつく島もない。誰か腕自慢が試して見てほしい。タラゴンで怪しい味、というのもありうる。
by dehoudai
| 2017-06-30 07:25
| たべもの
|
Comments(4)
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michyan isobe
at 2017-06-30 09:55
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もちかつお&夕かつおって何?
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dehoudai at 2017-07-01 15:30
鰹の身の柔らかくてもっちりしているもの。というのが簡単な答え。死後硬直前の鰹の刺身です。
浜松では沿岸船が御前崎港に朝あげて、その日の夕方に食べる、というのが一般的。
しかし本当のことを言うと、氷で〆めないと言うのが本格。これをやるのは「すさみのケンケン」で売っている和歌山県の船です。和歌山県から浜松祭りを目当てにやってきます。
「こんな魚食べたことがない。」
と言う人が多いです。水揚げして6時間ぐらい置くと、おろしてもただの刺身になってしまいます。
しかし高い。3,000円/kgくらいから始まるので、一本5,000円か10,000円になります。江戸時代と言うか、冷蔵庫の無い時代の「初鰹」ってやつです。港から限られた料理屋へ流れてしまい、市場には出ません。食べたければ港まで買いに行きます。
まあ御前崎から来た、氷で〆めてあるやつも、その日のうちならまあそれに近い食感があります。
浜松では沿岸船が御前崎港に朝あげて、その日の夕方に食べる、というのが一般的。
しかし本当のことを言うと、氷で〆めないと言うのが本格。これをやるのは「すさみのケンケン」で売っている和歌山県の船です。和歌山県から浜松祭りを目当てにやってきます。
「こんな魚食べたことがない。」
と言う人が多いです。水揚げして6時間ぐらい置くと、おろしてもただの刺身になってしまいます。
しかし高い。3,000円/kgくらいから始まるので、一本5,000円か10,000円になります。江戸時代と言うか、冷蔵庫の無い時代の「初鰹」ってやつです。港から限られた料理屋へ流れてしまい、市場には出ません。食べたければ港まで買いに行きます。
まあ御前崎から来た、氷で〆めてあるやつも、その日のうちならまあそれに近い食感があります。
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michyan isobe
at 2017-07-03 11:10
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いまいちピンとこないな~
かつおのバリエーション体験が少ないからだとおもう。
この辺のスーパーで買ったかつおがいつ釣れたのか?なんて気にしてたら、一生食えないかも!
静岡恐るべしだね。いちどじっくり時間差で食べ比べてみたいものです。
かつおのバリエーション体験が少ないからだとおもう。
この辺のスーパーで買ったかつおがいつ釣れたのか?なんて気にしてたら、一生食えないかも!
静岡恐るべしだね。いちどじっくり時間差で食べ比べてみたいものです。
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dehoudai at 2017-07-03 14:34
江戸時代の金持ちが食っていた三浦岬の夕鰹というのがこれです。当時は七丁櫓の漁船をチャーターしなければならないので、今の価格で一本20万ぐらい。食べ物なので食べてみなければわかりませんが、食べれば誰でもわかります。