2017年 06月 16日
台東人 |
台東人という歌があります。「流れ着いた」みたいな歌詞でしょうか。
劉福助さんという人が歌っています。靴屋の丁稚をしていたら父親が死に、旅芸人になったそうですが、父親是福州人ということで、歌詞と重なるところがありそうです。
私は巴奈の方が大都会とは時間の流れが違うという感じで好きです。
というわけで台東ってどんなところだろうという興味があったのです。卑南溪の橋を渡って台東市内へ。
先ず駅に行けば、なんとなくその町の成り立ちが匂ってくるのではないかと考え、道路案内に従って駅へ向かったのですが、これが間違い。現在の台東車站は飛行場の彼方の新市街地にある1991年開業の新駅で、台東の街を形作ったのは1922年に出来た軽便鉄道の台東舊車站なのですね。
これはいかんとUターンをして、中心市街地へ向かおうとしたら、道に迷い上の図のように卑南溪の土手に出てしまいました。彼方に市街地が望め、周囲には農地が広がっています。
土手沿いに海岸公路まで戻り、中華路一段100號の100號民宿へ。3,780円 台東市は人口10万余ですが、市街地の様子は日本とは少し違います。人口6万程の湖西市を見ると、新居・鷲津・入出・新所といった旧来の市街地が次第に繋がっていくように見えます。 ところが中国語の「城」は元々は「壁」を意味するようで、現在でも市街地を抜けるといきなり田園地帯が広がっています。 屋根の白いのは暑さ対策でしょう。郊外の沿道集落も、宅地はかなりな高密度なのではないでしょうか。
100號民宿のフロントで
台東で一番美味い臭豆腐は?
と聞いて出かけたのですが、名物に旨い物なし。
國立台東大学というのがありました。 農業試験場が母体になっているようです。 有機農業を薦めているようですが、農家を称揚するというのをやっています。 補助金を流しておしまい、というよりこの方が賢いのではないでしょうか。
中国人の金持ちは人を接待するときには、一人前百万元の晩餐を奢りますが、いつもは道端で一番安い食事をしている程ケチが身についている。という見方をする人がいますが、これは皮相な見方で、何が一番美味いかを心得ているのでしょう。
by dehoudai
| 2017-06-16 11:36
| まちづくり
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