2017年 06月 14日
目付きが喧嘩腰 |
近年どうも乗用車の目つきが悪くなっているようです。これはアウディでございます。
ランボルギーニもSUVでございます。
台湾では門から玄関ドアまで5m以上ある家に住んでいるのは、日本に比べてもさらに少数なので、貸駐車場にもロータスが駐めてあります。 近づくと盗難防止装置のランプがつくのも、門のない家に住んでいる人向けでしょう。そのうち犬がおしっこをかけようとすると、追い払う装置も開発されるのではないでしょうか。
以前とある中年向きのカウンターで、バイクデザイナーの会話を小耳に挟んだことがあります。
自転車のデザイナーっていいよね。
そうだよね。美しい。
人間の力をいかに美しく地面に伝えるか、だからね。
バイクのお客さんは馬力しか言わんからね。
そう。
アグリー。
バイクもこの通りで、円満な目付きのバイクというのが片隅に追いやられて、喧嘩腰の顔になっています。これはどうしてか、なかなか合点がいきませんでした。しかし台北の街を歩いていて、なんとなく解ったような気がしてきました。
そうして手に入れた「高級車」が、台北の街を我が物顔に走ってるのです。
自動車販売台数の中でも「高級車」の需要が先進国から韓国・台湾など、新興国へ移っていることが考えられます。
そういえば先年韓国でお盆に出くわした時には、離れ島の船着き場にソウルナンバーの高級車がぞろぞろと降りてきて驚いたことがありました。
今までは静かだった裏通りにどけどけ、と「高級車」が乗り込んできます。 のんびりと道路端の縁台に座って話をしていた高齢者は、頭の上にはMRT、路地には「高級車」がねじ込んできて、怒りきれないのではないでしょうか。
ミャンマーではカレン族の首長たちの間でフェラーリが流行っているそうで、ミャンマーの新聞は
普通の車でも腹をするような未舗装道路しかないのに、どこを走るのだろう?
と首を傾げておりました。SUVが流行りなのもレジャーがらみというより、毎日未舗装道路を走らなければならない新興国のユーザーに向けたタフな車、ということかもしれません。
by dehoudai
| 2017-06-14 08:52
| まちづくり
|
Comments(0)