2017年 06月 12日
台湾國 |
台湾國へ行ってきました。面白かったです。「海岸通り」を走ってみたい、というのが多年の願望だったのです。
花蓮から台東までは海岸公路と呼ばれる国道で台東まで163kmです。花蓮市内に入ると海岸路と呼ばれています。 これをバイクで往復し、太平洋の風を堪能してきました。 しかし花蓮県から台東県に入るとそこは熱帯。気持ちが良いので半袖のシャツを着て走っていたら両腕が蒲焼になってしまいました。
もう一つ興味があったのは、台湾では戒厳令38年という国民党の恐怖政治の後で、李登輝総統の「大陸に対する台湾の優位は民主化にある」という基本方針のもと、国家というか社会の近代化が進んでいる様なので、現場から日本の民主主義を眺めてみると面白いかもしれない、という興味もありました。
6月9日の東京新聞に水道を外国企業に売り渡す、種子販売を外国企業に売り渡すという売国奴法案が、国民的議論にならないまま可決されていたというコラムがあった様です。
同じ日に台湾の新聞では、公聴会で水道水質についての国の責任と地方自治体の責任について、台灣水資源保育聯盟という団体のおばさんが質問したのを、環境大臣が「時間です。」切ったので議事紛糾、審議未了となって大臣が頭を下げています。
台湾からアベシンゾー君を眺めても、政権は断末魔近しなのですが、アベシンゾー君はアソー君のおじいさんに習って「芽の出そうなものは根絶やし」路線を取ってきたので、野党は根絶やしにされているのがよく見えます。
米国ではトランプ君が「新聞は出てゆけ、テレビは残りなさい。」という佐藤栄作君の真似をしたので「第三次世界大戦近し。」と騒然としましたが、その報道の自由も
米国 43位
台湾 45位
日本は72位
と日本国民は随分飼いならされたものです。
民主主義の根幹は、国民が自分で未来を選択することにあり、連邦議会はそのための選択肢を取りまとめる、というのが米国式の二大政党制である様です。
しかし日本国は独立国ではなく、独立国の体裁をとった米国の法的・経済的・文化的植民地で御座いますので、肝心の国民投票というものは行われず、国会議員は身分である、と勘違いした連中が「事務方」の作った質問をし、これまた国務大臣は身分である、と勘違いした連中が「事務方」の作った答弁をする、という茶番劇が相変わらず続いています。
台湾國も「君子是仁者」という儒教圏なので、民主主義という禽獣國の作法を習得するのはなかなか難しい様です。
日本ではしばらく前まで
有名幼稚園に合格、
有名小学校に合格、
有名中学校に合格、
有名高校に合格、
東京大学に合格して、
電車の運転手になる。
というのが子供の夢でしたが、今では
有名幼稚園に合格、
有名小学校に合格、
有名中学校に合格、
有名高校に合格、
東京大学に合格して、
クイズ番組の回答者になる。
と、あまり進化していません。台湾國は同じ儒教圏でも漢文に親しんでおり、クイズ番組の回答者なんて馬鹿なことをせず、
国家公務員で一生幸福
地方公務員で一生幸福
司法公務員で一生幸福
教育公務員で一生幸福
警察公務員で一生幸福
とにかく公務員で一生幸福
「幸福」を路地裏から観察するのも、今回の旅行の目的でした。これからじっくり振り返ってみようと思います。
11.海岸公路
10.骸骨じいさん
9. 道端の芸能
8. 国姓爺合戦
7. 聖観音
6. 解らん街
5. 竹筏
4. 台東人
3. 東京賓館
2. 目付きが喧嘩腰
1 .台湾國
by dehoudai
| 2017-06-12 08:12
| まちづくり
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