2017年 05月 28日
胡麻塩頭 |
これは何かというに、深夜の高速を疾駆する黒塗りのオープンカーである。
座席には私とHくん。
当家の猫殿様も闇夜に消える。影に消える。黒塗りのオープンカーに夜道は禁物なのだが、私と違いHくんは緊張を楽しむようなところがある。真っ暗な夜の底を胡麻塩頭が二つ飛翔している。
だがしかし、朝が来て仙台を過ぎたところで事故に遭遇、仕方なく計画を断念して現地解散。
お前ら産業立地なんて無理だから、原発にしろ、という上から目線。ことの起こりは水戸徳川家が徳川という家名のために実収25万石のところ35万石と偽ったのが始まりなので、根は深い。
カールおじさんが東日本から撤退したのは、パッケージが東北人を侮辱してるとみられるのだろうか?など。
函南には新幹線という地名があるが、新幹線からはどの辺りかわからない。
伊豆の山々月淡く 灯りにむせぶ湯の煙 ああ 初恋の 君をたずねて今宵また ギターつまびく旅の鳥
という「温泉郷的吉太」を思い浮かべ、
ああ、便利なことはなんて不便なんだ、
と嘆く。尾崎士郎が宇野千代を連れて雲隠れした時には、こんな便利なものはなかったので、取り巻きを巻くことができたのだが、大仁から修善寺までは豪雨をついて人力車を走らせねばならなかった。
by dehoudai
| 2017-05-28 09:27
| きせつ
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