2017年 05月 25日
国民投票 |
1992年の米国総選挙を見物する機会がありましたが、
重要法案だけでなく「予算8,000ドルなにがしを以って何々郡消防署を新設する。」など、それほど重要でもなさそうな議案も、金目に関わるものは住民投票で決するようで、そのため選挙公報は週刊誌2冊分ほどのものでした。民主主義というのは大層手間のかかるものでございます。議会を「立法府」と呼ぶのは、立法が目的、住民投票の原案を作成するのが目的であって、議会で多数決を持って決するのは、この面倒を避けるための方便であるようです。
湖西市議会の豊田一仁君など根が真面目なお方なので、事務方に頼らず日夜この面倒と取り組んでいるのには、頭が下がります。
共同通信の世論調査によれば、
退位「恒久制度化を」68% 世論調査、女性天皇を86%容認
西日本新聞
との報道がありました。重要法案でありますから、国民投票にすればよろしいのであります。ところがわが国では立法府が決法府になってしまっていて、重要法案は議会の多数決で決する、という仕組みです。しかもその多数決たるや、議員定数の配分が「違憲」から「違憲状態」になった、というもので、必ずしも主権者の意向を反映するものではございません。審議内容も議員は事務方の作成した質問を朗読し、事務方の作成した答弁を朗読する、というもので、大方の国民は馬鹿馬鹿しいと感じ、投票率は下がるばかり、今や国民の大多数は「ばかばかしい派」なのでございます。
真偽のほどは明らかではありませんが、先日は宮内庁方面より、有識者会議での退位についてのヒアリングで、陛下の生き方を「全否定する内容」が保守系の専門家から述べられたことが、ショックだった旨のお気持ちが漏れ伝わっております。アベ君や、今までは表に出ることのなかったアベ君を担ぐ「右翼」連よりも「ばかばかしい派」なりに、国民の方が天皇の気持ちに近いのであります。退位「恒久制度化を」68% 世論調査、女性天皇を86%容認というのは概ね国民投票を行なった場合の結果に一致するのでございましょう。
どうして議会が茶番となってしまったかというに、アベ君はアッソーくんのおじいさんに倣って、目の出そうなやつは「根絶やし」にする、というモンサントのラウンドアップみたいなお方だからであります。一説にはご自身が「種無し」なので、西洋式の「やがてこの世の終わりが来る。」という迷信によく馴染むのかもしれません。
テレビの大河ドラマでは「父親は誰だ。」などとやっておりましたが、科学技術の進んでいた戦国時代でありますから、徳川家康は人工授精で生まれた、という話が「徳川実紀」には載っているようです。
仏教徒は「輪廻」という考えが身についているので、「この世の終わり」が来ても「元の木阿弥」となるのですが、西洋式では「この世の終わり」のその先の百万億土までは考えが回らないのでございます。願わくば「多数決」という言いがかりで天皇と国民を道連れにしないでいただきたい。
by dehoudai
| 2017-05-25 06:55
| にゅーす
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