2016年 12月 26日
冬の小旅行 |
遠州森町春埜山へ行ってきた。森町の人は「はるな山」と訛って呼ぶらしい。玄人だと遠くに見える山の名前を全てあげられるのだろうが、素人にはわからない。
日曜日なので、三倉と水窪を分けるトンネルまで1時間ほど。
近年は杣人も軽トラックなのだろうから、とにかく林道がなければ、営林ができないというわけで、道は整備されている。しかし杉を伐採して経費をまかなえるのは林道から100m以内だそうだ。
春埜山大光寺は和銅年間行基菩薩の開山だそうで、太白坊大権現出現霊場とある。秋葉山三尺坊大権現だけでなく、この辺りの山にはどれも天狗が住んでいることは、河鍋暁斎の御上洛東海道を見てもわかる。春埜山の「埜」は「野」の別字だそうで、春野町という地名の元にもなっているのだろう。
春埜山は山住神社と同じく山犬様だというので、近所の乱暴者にいじめられている、当家の猫にお札をもらってくれば、効果覿面だと思ったのだが、宿坊と寺務所は閉まっていた。山仕事に出ていたのかもしれない。本堂の守りはお稲荷さんの狐より、よく見るライオンさんより強そうだ。
春埜山からは舗装がなく、林道の所々には深さ50cmほどの「川」が流れ、20cmほどの石が転がっている。それ以上大きなものがないのは、あれが軽トラックの邪魔にならない限度なのだろう。
大日山には住むことを職とする方がいるらしく、畑なども作っておられた。おばあさんに頼んで遠刕大日山繁昌坊大権現のお札を頂いた。天狗様が稲穂を咥えた狐様の上に乗っておられる。御姿をいただきたいものは大日山まで行くがよろしい。
100年後の日本は君たち若い人が考えてください。私は1000年後の日本を考えます。
と言い置いて、毎夏川根で子供達と遊んでいたそうだ。そのうち国土坊大権現出現霊場川根山下河辺院というのができて、国交省幹部がご神託を求めて参拝するようになるかもしれない。
by dehoudai
| 2016-12-26 09:20
| まちづくり
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