2016年 11月 14日
空軍力による勝利 |
ウォルトディズニさんーが第二次大戦中に「空軍力による勝利」というアニメを作って、空軍創設に力があった、という記事がネットで取り上げられている。
航空機の戦争への応用は偵察に始まり、敵航空機の上に回り込んでレンガを落とす、軍事目的に小型の爆弾を落とす、というものだった。
航空機の戦争への応用は偵察に始まり、敵航空機の上に回り込んでレンガを落とす、軍事目的に小型の爆弾を落とす、というものだった。
第二次世界大戦では「国家総力戦」が叫ばれ、 それまでの戦術的爆撃ではなく、都市全体を滅ぼす、という戦略爆撃が始まった。そのための空軍創設にディズニーさんは「大乗り気」で、軍の支援を仰がず、自分で資金を調達して「Victory Through Air Power-空軍力による勝利」なるアニメを作って売り込みにこれ務めたのだそうだ。
終戦後ディズニーさんは”Our Friend the Atom”というアニメを制作、核の利用普及にこれ務め手塚治虫さんの「鉄腕アトム」などが、我々を育てている。
これに目をつけたのが関東大震災の折に「朝鮮人が攻めて来る。」という偽情報を作り出し、多数の犠牲者を生み出した流言の家元、警視庁警務部長正力松太郎さんだった。
正力さんは原発・巨人軍・日本テレビの三点セットで大いに受けたのだが、核兵器の原料を生み出す、という目論見もあっただろう。
日曜日にやっている「ダッシュ村」も、出演者は一生懸命やっているのだが、企画部署に浪江の開拓にセットを作らせ、明男さんが急性骨髄性白血病で亡くなると、今度は旧日本軍の毒ガス開発拠点だった島に無人島と称してセットを作りと、なにやら怪しげなところがある。テレビ局幹部の出自がいずれも内務省官僚なので、こうしたところに落ちるのだろう。
核兵器の始まりにウォルトディズニーさんがいれば、核兵器の終わりを描き出しているのが宮崎駿さんだ。
二人の違いを生み出しているのは何か、と考えると”Our Friend the Atom”をどんな日本語にするか、が思い浮かぶ。「わが友原子力」という言葉に、日本人は無邪気だが、物事を敵と味方に分けるところから始まる西洋の考えからすれば、「わが味方原子力」といった方が、その後の冷戦の時代をよく説明する、適切な日本語ではないだろうか。
by dehoudai
| 2016-11-14 08:51
| むーびー
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