2016年 08月 23日
最終処分場 |
2014年2月14日の、ニューメキシコの核廃棄物最終処分場地下で起きた爆発について、エネルギー省は「安全です。」を繰り返したが、事故処理コストが2,000億円と膨大なものになりつつある。
ここは第二次大戦以来の核廃棄物を、太古の岩塩層に永久に封じ込める、というもので、これまで15年に渡ってロスアラモスの研究施設から出た核廃棄物を受け入れ、大きな事故はなかった。
しかし2年前の事故によって、ワシントン州ハンフォード工場からニューメキシコへの核廃棄物移送にも遅れが出、コストが増加しつつある。アイダホなどその他の各地も同様。
エネルギー省が事故を過小評価していたことには疑いがない。最終処分場は安全な状況での運転を前提に設計されており、事故によって汚染された環境下では、設計通りの状態に戻ることはありえない。
サウスウェスト・リサーチ&インフォーメーションセンターのドン・ハンコック氏。
予算をつぎ込んで運転を続ける以外に選択肢はない。
ユニオン オブ コンサーンド サイエンティストのエドウィン.ライマン氏。
日本における斯界の権威は「欧米の先進技術でやれば間違いない。」とおっしゃるが、欧米先進国でもいざとなると「想定外」の連発だ。
技術的な問題以前に、日本には地平線まで砂漠、という敷地がありえない。永久にというのは10億年か20億年ぐらいだろうが、フォッサマグナが5億5000万年前ということで、日本には北米のような安定した地下構造もない。六ヶ所村の処理施設も米国の感覚で言えば「市街地の真中」だ。
Life or Money?
というのは強盗と医者だけかと思っていたら、こちらの方が大仕掛けだ。
by dehoudai
| 2016-08-23 07:40
| にゅーく
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