2016年 08月 06日
夏の小旅行 |
8月第一土曜日なので、海へ浸かりに行ってきた。五島浜でも良いのだが、かさ上げ工事で立ち入り禁止なので、舞阪の灯台下へ向かう。車がないので、昔風に電車で行こう。13時、街中には人気が無い。
駅前では浴衣の展示をしていた。「トト姉ちゃん」へ上乗りという趣向か。 浜名湖を渡る。 弁天島駅まで12-3分だ。国道がS字になっているのは、昭和8年当初、用地取得が面倒なためか、旅館街前面の砂浜を公有地だと合弁してを通そうとし、旅館街の総すかんを食った痕跡だ。危ないところだった。
駅前では浴衣の展示をしていた。「トト姉ちゃん」へ上乗りという趣向か。
線形がおかしかったためか、私の小学生時代まで、ここに『中之島」があった。 明治23年東海道鉄道開通後、弁天島に別荘を持つことが、日本を代表する貴顕の証明だった。 東海道中唯一の「海中を飛ぶ」というのは、現在でも新幹線で体験できる。 昭和39年に東名高速道路ができると、観光バスを舘山寺に奪われつつも、弁天島の格式は残っていたが、その後意味不明の鳥居を建てざるを得ないところまで追い詰められてしまった。 小生の「本日の舞阪港」の撮影位置。 海は遠し。 しかし佐久間ダムのない頃に比べれば近し。
灯台。 しばし海水に浸る。浜名湖は導流堤事業で巨額の予算を使い果たし、天竜河口の海岸浸食が急務なので、テトラポットの離岸堤、とならないだけ恵まれている。佐久間ダムの全貯水量の3/4が堆砂だそうな。
導流堤事業では江戸前の故郷浜名湖の塩分濃度が変わってしまった。タコは取れるようになったが、100年後の姿を考える者は誰もいない。統治機構が文明開化の「先進国の最新技術」からヴァージョンアップしていないのは原発事故と同じ様相だ。国運の衰退を憂う。 家族連れが来たので聞いてみたら、子供連は日本国籍、兄ちゃん連はペルー国籍とのこと。
夏の小旅行
弁天島駅にも若い娘どもが浴衣を着て乗り込んでくるので、
君たちは何か、浴衣を着てるとビール1杯タダとかあるのか?
と聞いてみたが、
わかんなーい。
とのこと。駅から降りてみると娘達だけでなく、若い紳士諸君まで堀丹後守を決め込んでいる。トレンドなのか、遊楽街の七夕が仕掛けたのか。
育ちが舞阪なので「何もカリブ海だのモルディブだのと言わんでも、舞阪で充分。」だと思っているのだが、ドイツ人には真面目な人が多いので「何もカリブ海だのモルディブだのと言わんでも、北海で遊べば地球温暖化を防止する手立てにもなる。」と大上段からエネルギー消費量を比較している。
by dehoudai
| 2016-08-06 20:47
| まちづくり
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