2015年 11月 12日
市街地 |
大澤先生にお知恵を拝借に出かけた。一つは白須賀宿の報告書を授業の資料にしたいというもの。
うーん、山に戻すのがいいんじゃ。
というお答えだった。
振り返って考えると、景観・街並みに対する思い入れは、年代ごとに違うわけで、私の松城アパートへの思い入れは、漁師町から引っ越してきて「街の女子」たちに目を見張った「あの頃」と結びついているが、一回り上の大澤先生の世代では、戦災復興全体が、戦争中ヒコーキに憧れて、防空監視哨に貼ってあった「敵機識別票」のシルエットを写し取っていたら、憲兵隊にスパイ容疑で検挙された、という体験と結びついているのだろう。
森にすればいい、というのは丹下健三先生が「紀元2500年記念造営物設計競技」でやっている通りだ。
西洋建築は洞窟が原型なので、一度作ったら「永久に」なのだが、
日本建築の原型は「巣」なので、子育てが終わって「捨てれば元の森」に戻る。
木造木舞壁くらいの時代には「大事に三代くらい使う」「バイオマスなので廃材は残らず利用できる」ということでうまく回っていたのだが、アクトシティーでは投下資本がちゃんと償還できるのだろうかという、大きな?
by dehoudai
| 2015-11-12 13:01
| まちづくり
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