2015年 10月 03日
ハウルの動く城 |
テレビで「ハウルの動く城」を見た。
道路脇に死んだ人がたくさん積み上げてあってね、
と平気な顔をしておっしゃる。次は自分が空襲で焼き殺される番かもしれず、死体に親しみのあった時代だろう。
左岐えりぬ
白楽 1992
でも、著者は見知らぬ街に停車した電車から、大阪大空襲を目撃するのだが、何千という人が灰になってゆく光景は、この世のものとは思えない、美しい光景だったように記憶されている。いつ自分が灰になっても不思議ではない、という時代だった。
元ちとせ
では、小さな女の子が、誰もが何時灰になるかもしれないのに、どうしてみんな遊んでくれないのか、甘いお菓子を食べられないのか、不思議に思っている。 薪がなくても火は人々の記憶がある限り、生き続ける。敗戦後しばらくは沖縄の畑のあちこちで、小さな女の子が地中の燐を薪の代わりにして、光っていたそうだ。
by dehoudai
| 2015-10-03 12:28
| はんせんろん
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