2015年 08月 22日
謝々 |
2000年3月22日に子供らとHempstead, QueensのBestWesternに泊まった事がある。BestWesternみたいなところは、ホテルも株券も似たようなものだと心得て、思わしくないと見るとさっさと売り払ってしまうのだが、道の反対側にAssociatedという独立系の小さなスーパーがあって、こちらはまだ残っている。
ホテルは取っ払われて低所得者用マンションの類が建っているのだが、この低所得者用マンションなるものも、連邦政府の補助金を使って、開発業者が貧乏人をしゃぶるみたいな代物だ。建物が新しいだけで「貧民窟」そのものの解消には何の役にも立たない。昨年8月セントルイスでの黒人青年射殺事件の舞台も、建物ばかり真新しい黒人街だった。 ホテルから車で2分ぐらいのところにあったコインランドリーに出かけ、あたりを散策してみた。隣のフライドチキン屋で買い物をすると、店番の親爺の顔がこわばって
謝々。
コインランドリーの反対側が中華料理だったのだ。このあたり英語よりもスペイン語が主要言語であって、中国語は通じるかもしれないが、大方日本語は通じない雰囲気だった。
このたりの人達の収入はいかばかりかというに、2010年の統計で、4,620万人のアメリカ人が、4人家族で一世帯あたりの年間収入が$22,113、独身で$11,139ドルの最低生活基準以下の貧困状態で暮らしているそうだ。
さらにこの中でも最低生活水準の半分以下の年収で暮らしている「極貧」層も2,050万人いるそうだ。
富の99%を人口の1%が得ているのをチェンジしよう、と街頭で声を上げたOccupy Wall St.連も、結局選挙で圧力団体にならねば、というのが結論であるようだ。
独立系スーパといいコインランドリーといい、リーマンショックでいじめられたであろうが、ちゃんと残っている。結局のところ米国でも「お金に困っている人」の方が「お金の使い道に困っている人」よりは幸せなのではなかろうか。 bigchart
「お金の使い道に困っている人」は株式欄にかじりついているだろうが、金正恩さんが「スピーカーウザイ。」といったところで「戦争やってチャラにしよぜ。」となるのは、ダウジョーンズ$12,000あたりからではなかろうか。
by dehoudai
| 2015-08-22 14:17
| まちづくり
|
Comments(0)