2015年 05月 26日
夏 |
ふと見上げると、どこかで、いつか目にしたような記憶が蘇ってくる。何かと思ったら東北大震災の津波の光景だった。長い時間をかけて、住民の知恵で作り上げられてきたまちなみが、ある日、巨大な波に飲み込まれてしまう。
最初に沖から真っ黒な津波が押し寄せてきて、全てを飲み込んで去っていった。
次に東京から真っ黒な波が押し寄せてきて、かろうじて残ったものも根こそぎさらっていった。
というのが被災地の姿に思えたのだが、それは全国の地方都市に共通したものだ。再開発で消える前、「まるたや」の上階には、あまり採算計画とは関係なさそうな、ガラスとコンクリートのペントハウス風のフロアがあって、青春の日の憧れの空間だった。連雀町の伊勢屋のビルも「まるでル・コルビジェ」みたいな姿をしていたが、それも今は無い。
by dehoudai
| 2015-05-26 21:41
| まちづくり
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