2015年 03月 20日
吉原の遊郭 |
世の中には「葱屋」という葱専門の八百屋もあるらしい。
歴史案内の看板があったり、エアコンが汚かったり。
ネクタイをした黒服君が出たり入ったりしてこちらを伺っている。沢村田之助曙草子の岩吉さんみたいなものか。
今では餓死の淵にある父母の生計を支えるために「苦界に沈む」というよりも、「征服」されたような顔をして男を騙し、気持ちの良いことをして楽に金を儲けたい、という人も多かろう。
繁殖期の若者が気持ちの良いことをするのは結構なことである。ある時、今では文化人として活躍中のあるご婦人が、内輪の酒席で酔っ払って妹を捕まえ、
あんな気持ちのいいものはないぞ。お前もすぐにやれ。
と力説していたので、吹き出してしまったことがある。
成島柳北先生の柳橋新誌を読んでいたので、昨今の慰安婦問題がよく見える。他の生計の手段を絶っておいて、餓死するか慰安婦に任意応募するかを選択させるのは、つまるところ日韓併合が任意か強制かという問題だ。為政者はそこがよく解っていたので、大韓皇帝の任意の申し出、という形を取っている。
柳橋新誌には柳橋の芸者の様々な啖呵が記されている。威を張り芸者を「征服」せんとする武士が、コテンパンにやっつけられるというものが多くて面白い。私は「征服する」のも「征服される」のも嫌である。 山谷堀を下って聖天へ出た。 瞋恚の籠った大根を上げて清めてもらうのだそうだ。二股のものが本来形であるようだが、売っているのは一本ものだ。 今戸橋旗亭の図である。土手には有明楼の代わりに防災施設だか下水道施設だかが建っている。 岩吉さんは小靜の幽霊に橋場の總泉寺へ引っ張り込まれ、病が嵩じて死んじまう。図は沢村田之助曙草子
ジョギング中の高齢者に橋場はどこか聞いたら「下だ。」と逆のことを教えられた。
by dehoudai
| 2015-03-20 07:28
| まちづくり
|
Comments(0)