2015年 03月 11日
将来 |
福島民報
電車の窓から景色を見るのは楽しい。私の場合、その線路が出来てからこれまでの歴史を見ることが出来るらだ。日立駅など日本の産業近代化のおどろおどろしさが感じられる。
好きなのは無人化前の日立木駅だ。駅前に倉庫があり、幾つかの商店が並び、坂を下りていくと、庄屋様の屋敷がある、という風景だった。
海は砂丘のはるか向こう、という遠州の育ちなので、常磐線にいくつかある、海にむき出しという駅より、日立木の丘の高さに安心感があった。 新地駅の改札口から見る鹿狼山もふるさと感にあふれていた。青春の風景、という人も多いのだろう。子供たちの青春を見守る駅長さんも良かった。
そうした風景のようなものをちゃんと掬っておかないと、PTSDは深く沈んで行き、本人も気づかないところまで、降りて行ってしまうのではなかろうか。「将来」を作るためにはこうした過去の風景が必要だ。
by dehoudai
| 2015-03-11 10:47
| まちづくり
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