2014年 04月 15日
工業高校が消える |
御一新以来の文明開化でも「欧米の先進技術」を実現したのは平民であって、帝国大学を出て「士」に取り立てられた連中ではない。横文字を縦文字にして斯界の権威というアカデミーが、実は教科書丸暗記であった事は、東電事故後の「想定外」連発で明らかになった。
にもかかわらず、使い物にならない「教科書丸暗記」が相も変わらず国民に押し付けられる。東京大学を卒業した馬鹿どもがテレビで「教科書丸暗記」のクイズをやるのが、どうして娯楽なのか理解に苦しむ。
「人間50回米を植えて、何回うまく行くか。」という時代ならともかく、相も変わらず「国家公務員が金飯椀、省級公務員が銀飯椀、地方公務員が鉄飯椀」という中国式科挙制度は21世紀には通じまい。
小生の学生時代を振り返っても、父母が牛馬の働きで送って来た金で、桃色遊戯の「遊学」であった事は、坪内逍遥先生の「当世学生気質」と変わるところが無い。
建築についていえば、明治10年東京帝国大学工学部(工部大学校)建築学科第一期生の3年次は、いきなりコンテル師匠の設計した建物の現場管理だったというから、今で言えば専門学校であったのだ。
関東大震災の後には「士」どもが増長して「筋違」なんてえ馬鹿気たものを、法制化してしまうようになった。伝統的な日本建築は此処に絶命したのだ。
文部省は工業高校を取り潰すそうだ。どうやってこの国を支えようというのか?
大学よりも専門学校の方が身の為、という時代だ。
by dehoudai
| 2014-04-15 12:39
| きせつ
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