2014年 04月 06日
空中緋桜 |
車で空の上に昇って行くと、GPSの国道・県道の表示は森に隠れ、ただ「熊」と表示されるので、「出没注意」という感じだ。
鹿とか猪には困っているけどな。
とのこと。
気がつくと桜の古木というのが、この辺りの旧家の構えには含まれている様だ。墨堤の桜が家綱の代、と言われるから、それより500年は遡るのだろう。
そうした旧家はかっては「地域環境に最終責任を持つもの」と自他共に認めていた。天竜川筋は関東大震災でも多くの出材をし、戦災復興でも賑わったところだが、今では「地域環境に最終責任を持つもの」に対する優遇策も先細りだ。
そういうことは行政がやります。
というものの、有り余る年貢をばらまくだけで、3年経つと担当者が変わってしまうシステムを信用するものは居ない。
ふと気付くと「花見」と言っても桜の花のみを楽しんでいるのではなく、自然の恵みを楽しみつつ、地域環境を経営するという、これまで伝えられた山村の暮らしを愛でていたのだった。
山林の不振で日本中が竹薮になってしまうぞ。林業が無ければ山村も無かろう。
と言ってみたら、
円高でそのうち外材なんぞ手に入らなくなるさ。
というのがH君の答えであった。
by dehoudai
| 2014-04-06 22:15
| まちづくり
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