2014年 03月 21日
アベノミックス |
4階建てのビルなのだが、2階から4階までは空家のままだ。県内の事務所ビルの空室率が50%という話もうなづける。賃貸マンションも40%程が空室で、若者は2年経つと新築マンションへ引っ越してしまうそうだ。建設業が経済の牽引役となるのは、需要があっての事で、空室建設に公的資金を廻すのも如何なものか。
我国の産業廃棄物の2/3が建設廃材だそうで、これは先進工業国では異様なことだ。スチュアート・ブラント式にいえば「建物が風景になるには50年掛かる。」のであって、我国には風景が無い、と言って良いだろう。
ふと気付いて、コンビニの店員に聞いてみた。
中国人観光客が来るんじゃないの?
来ますっ。団体でうじゃうじゃ押し寄せてきますっ。
何のことは無い、向かいの立派なホテルも、中国からの団体さんでかろうじて食いつないでいるのだ。関空に下ろした団体さんを「世界一高い公共交通機関」である新幹線に乗せるわけにはいかない。
安く叩いた観光バスに乗せて、観光と称して浜松まで運び「空室よりは」という値段で立派なホテルに泊めてTDLに運ぶのだが、中国人観光客は京都奈良の古寺より、富士山より、何より日本のコンビニで買物をするためにやって来るのだ。
2階から4階までは空室で、1階のコンビニに中国人観光客が群れているのが現在の日本経済だろう。三本の矢は毛利家の家訓か知らぬが、ドルで食う製造業はげんなりしている。
by dehoudai
| 2014-03-21 12:31
| まちづくり
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