2013年 11月 17日
津波浸水域図 |
防災講座で面白かったのは、静岡県第4次地震被害想定での津波浸水域図。ちょっといたずらをしてみた。
書き込んだのは先日の「高座と講座」で鈴木正之先生から示された16世紀天竜川の流路図。これが面白い程ぴったりと重なるのだ。古来五島村は砂丘と、その内側に拡がる潟湖によって津波被害から守られて来たことが分かる。
しかし数万年の歳月をかけて、天竜川が作り出した砂丘は、現在日に日にやせ細っている。古来砂丘を作り出して来た、天竜川を流下する砂は、戦後電源開発をお題目に、天竜川に作られたダムに溜まり続けている。このまま行けば各地の小規模治山ダム同様、堆砂で埋まってしまうだろう。
佐久間ダム自体の資源効率は措いて、溜まり続ける堆砂をダンプカーで本来あるべき海岸に輸送するには、これまた天文学的なエネルギーの投入が必要だ。さも無ければ古来砂丘で守られて来た、五島の村々は、津波の恐怖におびえながら暮らさなければならない。
by dehoudai
| 2013-11-17 13:38
| まちづくり
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