2013年 11月 13日
小型化・分散化・手作り2 |
GoogleMap
左:袋井市浅羽町近傍
中:カリフォルニア州サクラメント近傍
右:アイダホ州ミニドカ近傍
農水省は「大型化・集約化・自動化」ということで1枚1町歩の水田をお勧めしているのだが、カリフォルニアの水田は1枚30町歩から40町歩だ。グーグルマップなどで御覧頂くと良い。
同じ土俵で「勝つか負けるか」とやるから、「日本には農地なんか要らないんじゃ?」と言われることになる。日本の農業は農産物の生産の為だけでなく、地域の環境保全のゴホウビとして、農産物が与えられる、という「五穀豊穣豊年満作」思想で対抗したらどうだろう。
右はマクドナルドのフライドポテトなどの原料となるイモ畑。地平線まで続くイモ畑の全てのイモが、1910年頃、たった一切れの種イモから作られた「クローン食品の元祖」だと思うと、不気味である。
私企業の国際化は国家を凌駕している。ヘブライ教・キリスト教・イスラム教と言う西洋の一神教は、どう転んでも最後は世界征服となってしまう。米国型資本主義も、子供の頃からゲームで仕込まれた「モノポリー」に落ち込んでしまう。
一昔前には石油資本がセブンシスターズに牛耳られていたが、アラブ諸国の独立により、オサマ・ビン・ラディン氏の様な「アラブの王侯貴族」が加わることで、実体は見えにくくなっている。
穀物メージャーも同じ様に「地球上の全ての食べ物を支配する」という願望から逃れられない。その為には「モンサントの不思議な食べ物」で取り上げられたように、遺伝子操作が主戦場になっている。
国際化した私企業は国家も動かしてしまう。TPPでは米国が連邦制を取っていることに依拠して、日本などの国内法規を米国の州法と同じに置き、連邦法をその上位に置く、というカラクリが仕込まれている様だが、日本国の官僚諸君はちゃんと対抗する手段を用意しているのだろうか?
集約化というのが末端消費者に貢献する為でなく、巨大独占企業の収益の極大化の為に働いてしまうのだ。1987年の株暴落に寄って登場した「グリーンスパン時代」には、そうした実体経済を覆う形で金融経済が肥大化し、米国では現在までに実体経済成長が2倍する間に、株価は8倍になっている。
もはや石油も食べ物もバクチのコマに過ぎない。「経世済民」と無関係なバクチを「経済」と呼ぶのがためらわれる。
小型化・分散化・手作り2
by dehoudai
| 2013-11-13 08:38
| まちづくり
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