2013年 11月 11日
ビーチク隊 |
震災前は「ラハイナ」という店があったくらいで、サーファーが多いらしい。新地海岸はサーフィンの穴場なのだ。静岡県で言えば静浜の様なものだろう。
浜をきれいに、安全にするビーチクリーンは、愛する夫の為にあり、子供が生まれると愛する子供の為にある。静浜でも同じことをやっている連中がいる様だ。妻と子供と浜を愛するのが良きサーファーの条件なのだ。
海岸に流れ着いたヤシの実を眺めて歌を作ったのは、島崎藤村だが、その昔津々浦々では流れ着いた流木を燃料に使っていただろう。
今では現地製材が増えたが、一昔前までは原木輸入が木材の中でも多かった。台風で沖の船に荷崩れが起ると、ダンプカーとユンボをもって天竜河口に乗り付け、流れ着いた直径1mを越す丸太を拾って運び去る者がいた。こういうのをこの辺りでは「寄りもん拾い」というのだ。
かっては津々浦々の生活の足しになっていた寄りもん拾いは、いつしか廃棄物処理、という様相を呈して来た。特にプラスチックが、生活のあらゆる場面にあふれるようになってからだ。
ガラスのビン玉なら時が経ってもきれいだが、プラスチックは使い捨てだ。今や南氷洋のクジラの腹からも大量のプラスチックが見いだされ、絶滅危惧種の中にはプラスチックが原因で絶滅してしまうものもあるそうだ。
グリーンピースと称する輩も、日本の捕鯨船相手に海賊ごっこをやるより、プラスチックのゴミ拾いをやった方が良かろう。
御前崎市からは江戸時代の海難記録輯が刊行されている。灯明堂へ届けのあった、幕府の御用船を主体としたものだ。しかし届けとは別に難破船から、長崎奉行所送りの俵物など、めぼしいものには重しを付けて沈めておき、ほとぼりが冷めてから地元の漁師が拾い上げて、暮らしの足しにしていた様でもある。
暮らしの為の「寄りもん拾い」は今だに世界の広い地域で行なわれているだろう。先進国では「趣味の寄りもん拾い」というのがあちこちにあり、面白いサイトも多い。
by dehoudai
| 2013-11-11 14:49
| まちづくり
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