2013年 09月 30日
テレビのドラマ |
まあテレビのドラマなんで、史実と違うと言って、目くじら立てるような事ではないと思う。
我々はホームドラマも「大活劇」でなければならないという、ハリウッド式に慣らされてしまって、仏・米の植民地支配を脱した民の「テレビのドラマとは何ぞや?」という認識に較べれば、米国の文化的植民地に甘んじている。
戦後すぐに作られたらしいHoang Hoa Thamという歴史大作映画は、抗仏時代の民族英雄を、ハリウッド式大活劇にしたもので、サイゴンの英語のしゃべれるやつが作ったのではないかと思われる。ハリウッド式大活劇の合間に、ヴェトナムの観客が喜ぶのであろう、叙情シーンが挟がるので、私が見ると何ともトンチンカンなところが「歴史的」名作だ。
ポップスにしてもJPOPなどとともに、テレビに流れているのは、日本で言えば娘義太夫位のテンポの、伝統を継ぐ流行歌だ。「テレビのドラマとは何ぞや?」というのも違っていて不思議は無い。
潘佩珠さんは晩年失意のうちに終わったというのだが、ヴェトナムでは結構人気が高い様だ。戦後38年の彼の地でも「判官贔屓」が普通にウケるのだろう。侯孝賢監督の「非情城市」などもハリウッド式大活劇とは違う。「おしん」の大ヒットでも分かる様に、「大東亜芸能共栄圏」というのもありそうだ。
ドラマでは浅羽左喜太郎は東大医学部から軍医を目指した、とされていたが、袋井市可睡斎には活人剣という史跡もある。左喜太郎が軍医を目指したのも、この辺りからかもしれない。
将軍廟
テレビのドラマ
風の国ヴェトナム亡国史他
伝説の名将ヴォー・グエン・ザップさん逝去、102歳
by dehoudai
| 2013-09-30 11:35
| むーびー
|
Comments(0)