2013年 09月 07日
Tycoon |
満鐵のお手本にもなった国策会社は「七つの海に拡がり、日の沈むことがない」頃もあったが、今では金持ち相手の限定品販売をやっている。御予約は東インド会社。
東条英機さんがチャンドラボースと意気投合し、インパール作戦に入れ込んで、我が将兵26,000の白骨をミャンマーの地に積み上げ、水島上等兵が僧侶に姿を変えて、ビルマの台地に骨を拾い続けたのも、元はと言えば東インド会社のなせる技だ。
ジェームズ一世の治下ナンガサキに至ったかの国の御使者はTycoonに国書を捧呈、出島に商館をあてがわれたので、Tycoonすなわち主権者だと勘違いしておったが、幕末に至り、あれは唯の征夷大将軍であり、都には主権者たる「すめらみことおわします。」というわけで一悶着あった。
遠州浜松は家康出世の地とて、人民を白痴化するが如きイメージキャラクターを作ってはしゃいで居るが、いっそのこと東インド会社からコインを取り寄せて、催し物のミヤゲにでもするが良かろう。
東インド会社同様、大英帝国の北米経営の国策企業に「ハドソン湾会社」なるものがあった。ハドソン湾から獲れる毛皮などが、主要扱い品目だったが、その残骸が今でもバンクーバー島に残っているのを見たことがある。
奥のレンガ色の建物が昔のヘッドクォーターなのだそうだが、店先には毛皮のサンプルが飾ってあるものの、新学期とて香港製の学用品セットなどを売る、田舎のデパートと化していた。
by dehoudai
| 2013-09-07 11:39
| まちづくり
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