2013年 06月 16日
川が臭い |
1930年代にはアオサギ、カワセミ、リス、ジャコウネズミ、アライグマからミンクまで居たというのだが。調べてみると大腸菌はヒトのもので、トイレの排水が流れ込んでいるのだそうだ。開発が進む間に下水管からの漏水、雨水管との接続ミスなどがあったようだとの事。開発によってフタをして暗渠となってしまった部分もあり、これも生態系からはまことに宜しくないそうだ。
トイレの排水は川をコンクリートで固めなければ微生物が分解できるが、台所などの排水に含まれる、種々雑多な化学物質が複合的に反応して、何が含まれているか解ったものではないのが、今の都市河川だそうだ。元々自然界には無いそうした化学物質、揮発性有機化合物-VOCによるものを、下水臭というのだろう。下水処理場から吐き出されるVOCは、現在のところ規制対象になっていない。
人間による垂れ流しで地球は破滅へ向かっている。都市部の方が高収入が期待できるというのは、こうした環境負荷の処理費用を算入しないか、質が悪いのは環境負荷を人口の少ない、高齢化の進んだ地方に押し付けているからだ。その最たるものが再処理費・事故対策費と言った原子力発電コストだろう。
世田谷には「等々力渓谷」なるものもあるが、こちらも水際を歩くと下水臭が強い。
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by dehoudai
| 2013-06-16 10:42
| まちづくり
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