2013年 03月 24日
偽国体 |
中国人の認識では「満州國」「大満州帝國」は「伪满洲国」「伪大满州帝国」ということになっているらしい。しかし「満州國」並びに「大満州帝國」という「国家」は確かに存在していた。
家尊は「満州國」並びに「大満州帝國」で官吏を務めていたので、これには間違いは無い。
私が問題にするのは「満州國」並びに「大満州帝國」の国家体制、いわゆる「国体」だ。大同元(1932)年3月1日建国の折には、たしか「共和制」とされていた。それが1934年3月1日大満州帝國となって帝政となる。
建国の折には張景恵國務総理以下、各部の総長であった国政のトップは、帝政とともに大臣と名前を変えた。以来滅亡まで各大臣は全て中国人だ。しかしこの人達が実質的に満州国を動かしていたかと言うと、どうもこれが怪しい。
各部の次長は概ね日本人で、東京帝国大学卒の高等文官からなっている。官僚も殆どは日本人であり、高位高官になるのは高等文官だ。満州國は実際にはこれらの人々が動かしていたのであって「大臣」というのはお人形さんである。
日本では敗戦後進駐軍がやって来て「民主主義」ということになった。納税制限を廃止、婦人にも参政権を「与えて」国会が始まるのだが、裏側のカラクリは満州国で試してみた「大臣と議員は言いなりのお人形さん」という国体が今に続いているのではないだろうか。
仕掛人は満州國で産業部次長などを歴任した、岸信介君辺りだろうから、お孫さんも「家の芸」を踏襲して、国会をお笑い芸人などで埋めているのだろう。国会議員と言っても投票率26%の過半数というのは、賢明な国民諸君もこの偽国体にお気付きだからではないだろうか。
そんな訳で「満州國」を「偽満州國」と呼ぶなら、「日本国」も「偽日本国」国だ。TPPでも頼りなさそうに見えるのは「偽」だからだろう。
満州国には国籍法も無かったので、「満州国民」というのは一人も居なかった、というのもナンダカナーである。
by dehoudai
| 2013-03-24 17:31
| きせつ
|
Comments(0)