2012年 12月 12日
巨木 |
スカディナビアでは製材業者が古木・巨木ばかり伐り出している、オーストラリアでは牧草に野火が入ると、在来の草より7倍も火力があるので、自然の火に耐えて来た古木・巨木が焼失してしまうなど。カナダ西岸ヴァンクーヴァー島では大規模伐採ー大規模造林のひ弱な様子も実見した。
信州大河原・鹿塩両村御榑木山の近世における林相
名古屋大学情報文化学部
松原輝男
が伝えている。日本の林野率68%は先進工業国の中でもノルウェー・フィンランドと並んで3傑であり、人口密度を考えると突出している。1602年に出羽国に封ぜられた佐竹義宣の「国の宝は山であり、山の衰えは国衰である」という言葉通り、世界に伝えて地球を救う知恵もあろう。天竜川流域で杉の植林が始まったのもこのころだが、以来営々として守られて来た天竜美林も、今や安い外材の前に風前の灯火だ。
多年製材業を営んで来た義兄は、引退してからは罪滅ぼしの為か同好の士と「巨木を崇める」旅をしている。
by dehoudai
| 2012-12-12 10:02
| まちづくり
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