2012年 11月 24日
分離独立 |
コスモス楽園記5
ますむらひろし
平成2年 スコラ
ますむらひろし・鈴木翁二・古川益三の持つ透明感は、私にとっては1968年秋の新宿駅西口地下広場での挫折感から始まっているのだが、特にますむらひろしの場合、今回の大震災は痛手だっただろうと思う。
カタロニアでは、これが更に何百年か積み重なって「分離独立」となっている様だ。面積を見ると、
カタロニア 32,114平方km
736万人
岩手・宮城・福島 36,348平方km
559万人
と被災地にほぼ等しい。
となると東北人も「すかたねす。」とばかり言ってはおれず、カタロニア人同様「分離独立」が身を守る道、となるかもしれない。その際も統治機構の仕切る「道州制」などにダマされてはいけない。
1923年の関東大震災で中枢部がPTSDに陥り、日本を戦争に引っ張り込んだのも「山手=東京=帝国」であって、まだ其の頃には「下町=素っ町人=江戸」と意識されていた。
分離独立
分離独立
ますむらひろし
平成2年 スコラ
日本に帰ろうと思ったさというわけで左図が最後のシーンだ。
でもあの国は日本らしさを消してしまった
ような気がしてさ
それで気が付いたんだ
ますむらひろし・鈴木翁二・古川益三の持つ透明感は、私にとっては1968年秋の新宿駅西口地下広場での挫折感から始まっているのだが、特にますむらひろしの場合、今回の大震災は痛手だっただろうと思う。
カタロニアでは、これが更に何百年か積み重なって「分離独立」となっている様だ。面積を見ると、
カタロニア 32,114平方km
736万人
岩手・宮城・福島 36,348平方km
559万人
と被災地にほぼ等しい。
となると東北人も「すかたねす。」とばかり言ってはおれず、カタロニア人同様「分離独立」が身を守る道、となるかもしれない。その際も統治機構の仕切る「道州制」などにダマされてはいけない。
1923年の関東大震災で中枢部がPTSDに陥り、日本を戦争に引っ張り込んだのも「山手=東京=帝国」であって、まだ其の頃には「下町=素っ町人=江戸」と意識されていた。
「料理もこの蟹は素敵ですよ。」古川益三はと言うと「漫画実業家」に収まっている様だ。近江商人の血だろう。鈴木翁二は浦河在住だそうな。東海道の海道筋で、股旅者の血かしれん。
「かきもふっくらと肉があっておいしい、こんな處の店としては掘出しものだな。」
「笑戯でしょ。ここは生粋の江戸っ子の土地ですよ。山手などと一緒にして貰いますまい。」
江戸っ子のTが大見得を切る、と調理場から主人らしいのがとび出して、
「全くです、高い聲では云えませんが、この邊のお客は山手などよりずっと舌が鋭くて、、、」
大東京うまいもの食べある記
白木正光 1933 丸の内出版社
コレクション・モダン都市文化 2005 株式会社ゆまに書房
分離独立
分離独立
分離独立
by dehoudai
| 2012-11-24 13:04
| まちづくり
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