2012年 09月 28日
二度討ち |
CIAがパキスタンの山岳地帯でこれをやっていると、悪評が立っている。
無人飛行機でミサイルを撃ち、村人が焼跡で生存者を捜すところへ、次のミサイルを撃つのだそうだ。しかも死傷者のうちで、タリバンその他の武装勢力の構成員は2%以下、殆どが年寄子供だそうだ。無人機にはカメラも付いており、泣いて家族にすがりつく「民間人」の様子を確認しながら、画面を見てゲーム感覚でやるというのだ。
まことに戦争というのは卑怯の塊である。1941年、帝国海軍が真珠湾へ向かうのを知りながら、自国民を巻き添えに日本を太平洋戦争へ引っ張り込んだのも卑怯なら、それをだまし討ちだと大宣伝するのも卑怯だ。1945年9月初旬の樺太を見ても、戦車部隊が地響きを立てて突っ込んでくれば、土地所有権登記もへったくれも無いのだ。
日本政府は「尖角列島を守る」というのだが、現地住民の生活が有り、それを守る、と言うなら話は解るが、土地所有権登記を守る、というのでは諸外国の理解は得られまい。
渡嘉敷島の集団自決では、国を守るための、軍隊組織を守るために、現地住民に自決を強要する、というとんちんかんな事態まで起こっている。国民を守る、という発想が抜け落ちているのだ。国家というのは土地所有権登記だとでも思っているのだろうか?
従軍慰安婦も同様で、他の生計の手段を断っておいて、「お姉さん、良い稼ぎになるんだが、、、」とやるのだ。命令書が無いから軍が強要したものではない、という主張をする向きも有るが、帝国軍隊は命令で動いていたのではなく、上官の顔色で動いていたのは従軍慰安婦には限らない。
「ご命令ですか」というわけで「命令」と「あうんの呼吸」を使い分ける人だけが佐官に進級出来る。問うているのは朝日新聞特派員山中未成元中尉、答えているのは児嶋惣次郎大佐(当時)だ。
「オイ、ヤボなことを言うな...」
現在の日本の官僚機構も、オビョーキの元を辿って行くと、法律で動いている様な顔をして、その実上司の顔色で動いている、というところへたどり着く。
某野党総裁なぞ、こうした「島国式責任逃れ」が、国際的に通用するとでも思っているのだろうか?
by dehoudai
| 2012-09-28 13:17
| にゅーす
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