2012年 05月 04日
責メニ任ズ |
満州「国」というのもそうした観点からすると、相当に不思議な国だ。犯罪者としての「責メ」に「任」じたものを国家がどのように処遇したかの代表選手が甘粕正彦さんだろう。
「国程インチキなものは無い。」の類いのモダンボーイであった大杉栄君は、軍部にとっては急所を突つかれるようなもので、妻甥もろともに殺害したのは「陸軍の総意」だった。国家機関による立派な犯罪だ。
さてこれの後始末に際して「責メニ任ズ」と、手を上げた甘粕正彦さんが、実際の下手人だったかどうかは大した事では無い。「責メニ任ズ」として犯罪者の名を被った甘粕正彦さんを、国家がどのように処遇したかというと、国費留学の後満州に渡って阿片の元締めで金を貯え「満州映画協会」という王国を作り上げる。
これがこの国に於ける「責任」の在り方であることを、原発事故に際しても民草は憤慨しているのだ。
満州「国」というのも相当に不思議な国で、養蚕学校が最終学歴という家尊が「偽満州国高官」になった様なところなのだが、
流浪日記二部曲
家在北極村
陳昇
滾石唱片RD1940
を聞いていたら、一度行ってみても良いかな、と考える様になってきた。
by dehoudai
| 2012-05-04 10:37
| きせつ
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